富山県南砺市、五箇山民俗館は、世界遺産にも登録される越中五箇山(えっちゅうごかやま)の菅沼合掌造り集落(南砺市菅沼伝統的建造物群保存地区)にある展示館。建物は170年ほど前に建造された合掌造りで、山村生活の知恵が活かされた生活用具およそ200点が収集・展示。五箇山の歴史や民俗を解説しています。
菅沼合掌造り集落にある民俗資料の展示館
1階には、藩政時代(江戸時代の五箇山は加賀藩領)の重要産業だった塩硝(黒色火薬の原料)製造関連の用具や、カンジキなどの履物(はきもの)、衣類、農機具などが展示され、アマと呼ばれる天井裏には養蚕(ようさん)のための用具が置かれています。
また、川に綱を渡し、その綱に籠を吊り下げ籠に人や物資を乗せる「籠の渡し」も展示されています。
五箇山は火薬の原料となる塩硝(製造は幕府への配慮から秘せられていました)の一大産地となっていたため、隠れ里的な扱いになっていたと推測できます。
庄川に橋をかけなかったのも(「籠の渡し」を利用)、軍事的な機密を守るためといわれています。
床下で塩硝を製造、土間で和紙を漉き、屋根裏は養蚕に利用されていました。
そんな往時の生活を知ることができるのが五箇山民俗館です。
名称 | 五箇山民俗館/ごかやまみんぞくかん |
所在地 | 富山県南砺市菅沼436 |
関連HP | 南砺市観光協会公式ホームページ |
電車・バスで | JR高岡駅・JR新高岡駅・城端駅から世界遺産バス利用、菅沼下車 |
ドライブで | 東海北陸自動車道五箇山ICから約1.5km |
駐車場 | 集落展望広場駐車場(30台/有料) |
問い合わせ | 五箇山民俗館 0763-67-3652 |
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