猿飛峡展望台

猿飛峡展望台

富山県黒部市宇奈月町、昔、野猿が飛び越えたというところから名付けられた黒部峡谷の景勝地が猿飛峡展望台。白馬連峰(しろうまれんぽう)・清水岳(しょうずだけ/2603m)から派生する尾根の末端で、黒部川の流れがゴルジュ状に狭まっています。「黒部峡谷附猿飛ならびに奥鐘山」として広域で国の特別名勝・特別天然記念物に指定。

特別天然記念物と特別名勝にW指定!

黒部峡谷鉄道の終点、欅平駅(けやきだいらえき)から、黒部峡谷沿いに下流に向けて続く猿飛峡遊歩道を徒歩20分で到達。
黒部峡谷鉄道は、断崖絶壁の猿飛峡部分をトンネルで通過するため、猿飛峡遊歩道を歩かずにはその景観を目にすることができません。
猿飛峡遊歩道では過去に落石などで通行止めになったことがあるので、雨上がりなどには落石に注意が必要。

欅平駅近くには欅平温泉(猿飛山荘)、河原展望台・足湯があるほか、名剣温泉方向に奥鐘橋を渡った先には人喰岩の奇観が待っています。
人喰岩から10分ほど歩けば露天風呂がある名剣温泉です。

黒部峡谷は、立山連峰の火山活動や後立山連峰の隆起の間を北上する黒部川によって花崗岩質の岩石を下刻して形成されたV字谷。
特別天然記念物と特別名勝「黒部峡谷附猿飛ならびに奥鐘山」の指定範囲は、黒部峡谷「下の廊下」を中心に、立山、剱岳の山頂と後立山連峰の山頂までの広大な地域で、飛地として奥鐘山と猿飛峡(別名・景雲峡)が指定されています。
奥鐘山(おくかねやま)は、欅平駅から「水平歩道」(欅平駅からは850m地点まで250mの急登で始まります)を使い2時間ほどで岩壁の基部に達することができる日本屈指の大岩壁。
「水平歩道」は、断崖を「コ」の字形にくり抜いてつくられた道で、転落の危険もあるので熟達した登山者以外は立ち入ることは危険です。

ちなみに、文化財保護法によって特別天然記念物と特別名勝の重複指定されるのは、上高地と猿飛峡の2ヶ所だけです。

猿飛峡
紅葉の猿飛峡遊歩道
名称 猿飛峡展望台/さるとびきょうてんぼうだい
所在地 富山県黒部市宇奈月町黒部奥山国有林
関連HP 黒部渓谷鉄道公式ホームページ
電車・バスで 黒部渓谷鉄道欅平駅から徒歩20分
ドライブで 北陸自動車道黒部ICから約14kmで宇奈月駅
駐車場 宇奈月駅前駐車場(350台/有料)
問い合わせ 黒部峡谷鉄道営業センター TEL:0765-62-1011
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
黒部峡谷鉄道・欅平駅

黒部峡谷鉄道・欅平駅

宇奈月温泉(宇奈月駅)から黒部川に沿って上流へと走る黒部峡谷鉄道(黒部峡谷トロッコ電車)。その終点となるのが欅平駅(けやきだいらえき)。欅平駅は有人駅で欅平駅2階には奥鐘山の断崖絶壁を眺めるレストラン「レストイン欅」もあります。さらに駅構内

 

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