富山県南砺市、東海北陸自動車道城端サービスエリアの横にある農業用の溜池が、桜ヶ池。農林水産省のため池百選にも選定される池で、池の畔には「桜ヶ池クアガーデン」が整備され、レストラン、温泉、温泉プール、エステ、宿泊施設が高速道路を降りることなく利用できます。
一帯は桜ヶ池公園(自遊の森)として整備
散居村で知られる南砺市は、干魃の際に水争いが起きる水不足の土地柄で、こうした水争いを解消するために、昭和10年頃、北山田村梅原の豪農で早稲田大学に学んだ井口仁志を中心に、山田川に堰堤を築き、溜池を築く計画が生まれます。
周辺の村長とともに、地元農家の啓発に尽力、貯水池の築造運動を展開し、池の敵地を陸軍の立野ヶ原演習地(第9師団野砲演習場)内に見出します。
溜池を築く計画を陸軍、富山県に陳情し、困難な交渉の末、昭和16年6月に溜池の開削に着工。
戦時下で人手不足、軍の実弾演習から、工事は進行せず、完成したのは昭和29年6月のこと。
溜池の堤は、堤高27m、堤頂長432mで、湛水面積は17haあり、現在も農業用の溜池として530haを潤しています。
池の周囲に800本の桜、400株のツツジが植栽され、公募により桜ヶ池と命名。
池周辺は南砺市桜ヶ池公園(自遊の森)があり、散策などにも絶好です。
地元の小学校では、体験学習で絶滅危惧種のギフチョウの育成と桜ヶ池周辺での放蝶を実施しています。
富山県内でため池百選に選定されるのは、南砺市(旧井口村)の赤祖父溜池(あかそぶためいけ)で、南砺市一帯が水不足に悩まされた場所であることがよくわかります。
桜ヶ池 | |
名称 | 桜ヶ池/さくらがいけ |
所在地 | 富山県南砺市立野原東 |
関連HP | 南砺市観光協会公式ホームページ |
電車・バスで | JR城端駅からタクシーで10分 |
ドライブで | 東海北陸自動車道福光ICから約4.5km |
駐車場 | 130台/無料 |
問い合わせ | 南砺市建設維持課 TEL:0763-23-2022 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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