和歌山県那智勝浦町、聖地・那智山へと向かう古代からの表参道で熊野那智大社への参道で、熊野古道(熊野参詣道)・中辺路(なかへち)の一部。全長640m、267段の石段とうっそうとした杉並木が続く石畳の道は、熊野古道のなかでももっとも美しい鎌倉積み。世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の構成資産で「日本の道100選」にも選定。
世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」登録の熊野古道のハイライト
つづら折りの道沿いには、樹齢800年という夫婦杉や、熊野九十九王子(熊野権現の末社)の最終王子、多富気王子(たふけおうじ)跡、霊場への入口で俗界と聖域とを振り分ける「降りかせ橋」(振ヶ瀬橋)が残されています。
道自体は、那智勝浦町道大門坂線で、那智勝浦町が管理する町道。
「降りかせ橋」近くにある大坂屋旅館跡は、明治35年1月12日~明治37年9月30日に、博物学者・南方熊楠(みなかたくまぐす)が滞在して植物調査を行なった宿の跡(大正15年廃業、滞在した離れは昭和8年10月4日に焼失)。
那智原生林の伐採計画を耳にし、那智原生林の保護に尽力したのです。
大坂屋旅館跡近くには関所の遺構もあり、石造の流し台と石船のみが往時を偲ばせてくれます。
夫婦杉近くの大門坂茶屋では平安衣裳の貸し出しも実施していて人気です。
大門坂の石碑から熊野那智大社まで徒歩で40分ほど。
ただし、雨の日は苔むした石畳が水を含み非常に滑りやすいので、脇の車道を通って那智大社まで行くのが無難だ。
大門坂コースタイム
大門坂駐車場(大門坂駐車場前バス停)〜(大坂屋旅館跡・振ヶ瀬橋経由/徒歩5分)〜大門坂茶屋・夫婦杉〜(徒歩5分)〜多富気王子〜(徒歩15分)〜石段上(那智山観光センター・那智山バス停・那智山駐車場)〜(徒歩10分)〜熊野那智大社・青岸渡寺
大門坂 | |
名称 | 大門坂/だいもんざか |
所在地 | 和歌山県東牟婁郡那智勝浦町那智山 |
関連HP | 那智勝浦町観光協会公式ホームページ |
電車・バスで | JR紀伊勝浦駅から熊野交通バス那智山神社お寺前駐車場行きで21分、大門坂下車、徒歩5分 |
ドライブで | 阪和自動車道南紀田辺ICから約110km |
駐車場 | 大門坂駐車場(30台/無料) |
問い合わせ | 那智勝浦町観光企画課 TEL:0735-52-2131/FAX:0735-52-3011 |
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