南紀白浜(和歌山県白浜町)の湯崎温泉街にある立ち寄り湯が牟婁の湯(むろのゆ)。崎の湯と並んで白浜の代表的な外湯で、礦湯2号(まぶゆ=含硫黄-ナトリウム-塩化物強塩温泉/pH7.3)と行幸源泉(みゆき2号泉=ナトリウム-塩化物泉/pH7.9)という歴史ある2つの源泉から引湯し、慢性皮膚病、慢性婦人病などに効能が。
砿湯、行幸湯、2つの源泉が楽しめる
牟婁の湯は、『日本書紀』斎明天皇五年条に記された「牟婁温湯」(むろのゆ)に由来する立ち寄り湯。
浴場には2つの湯船があり、ひとつはすぐそばに湧く礦湯(砿湯)源泉(湧出量:毎分190リットル)、もうひとつは崎の湯と同じ行幸源泉(湯崎温泉観光が配湯)が注がれています。
源泉温度が70度以上あるので、残念ながら加水して掛け流しに。
牟婁の湯がある一帯が実は白浜でももっとも歴史ある一帯。
湯崎の行幸の芝は天皇が湯治に来る時の仮御所のあった所といわれていますからまさに行幸湯です。
斉明天皇、天智天皇(てんじてんのう)、持統天皇、文武天皇(もんむてんのう)が臨幸の際、沐浴(もくよく)したのは牟婁の湯と呼ばれた七湯(崎の湯・浜の湯・元湯・砿湯・粟湯・疝気湯・屋形湯)です。
ちなみに、和歌山県に湧く温泉は、火山性ではなく、有馬温泉同様に、600万年ほど昔、フィリピン海プレートに取り込まれた海水が湧き出すもの。
つまりはミネラル分が豊富で、よく効くのです。
地元の人が愛用する共同湯のため、アメニティはありません(観光シーズン以外は利用客は地元の人が中心)。
身体を洗いたいという人は、タオル、石鹸、シャンプー、ドライヤーなどは持参で。
牟婁の湯 | |
名称 | 牟婁の湯/むろのゆ |
所在地 | 和歌山県西牟婁郡白浜町湯崎1665 |
関連HP | 南紀白浜観光協会公式ホームページ |
電車・バスで | JRきのくに線白浜駅から明光バス新湯崎行きで15分、湯崎下車すぐ |
ドライブで | 阪和自動車道南紀田辺ICから約14km |
駐車場 | 5台/無料 |
問い合わせ | 牟婁の湯 TEL:0739−43−0686 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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