不老橋

和歌浦に架かるアーチ型の石造人道橋。片男波松原にあった紀州東照宮御旅所の移築に際して架けられたもので、幕末の1851(嘉永4)年の竣工。紀州東照宮の『和歌祭』に紀州徳川家や東照宮の神官が御旅所に向かう「御成道」に架けられています。

東照宮の御旅所に向かう御成道に架かる石造アーチ橋

アーチ部分は肥後熊本の石工が施工し、勾欄部分は湯浅の石工・石屋(西森)忠兵衛の作。
中国・杭州西湖のシンボルで『西湖十景』のひとつ、「断橋残雪」の断橋を模したといわれています。

江戸時代の石造アーチ橋としては、九州地方以外ではほとんど例がない希少なもの。

塩竃神社の社前にあり、この橋を渡ると不老長寿が叶うという言い伝えがあり、パワースポットにもなっています。
国の名勝「和歌の浦」の構成要素のひとつ。

『万葉集』収録の山部赤人の「若の浦に 潮満ち来れば 潟をなみ 葦辺をさして 鶴(たづ)鳴き渡る」は、一帯の干潟を詠ったものと推測され、橋を渡った先には料亭「不老館」がありましたが、現在は芸術文化施設の「和歌の浦アート・キューブ」になっています。

不老橋
名称 不老橋/ふろうばし
所在地 和歌山県和歌山市和歌浦中3-4
関連HP 和歌山市観光協会公式ホームページ
ドライブで 阪和自動車道海南東ICから約9km。または、和歌山ICから約10km
駐車場 玉津島神社駐車場(50台/無料)
問い合わせ 和歌山市観光協会 TEL:073-433-8118/FAX:073-433-8555
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
片男波公園

片男波公園

2021年4月21日

 

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