和歌山県有田郡有田川町徳田、有田鉄道金屋口駅跡の西、有田川沿いにあるのが、有田川鉄道公園。有田川町鉄道交流館が中心施設で、400mの線路上にキハ58003、ハイモ180-101、フラワ1985が動態保存され、土・日曜、祝日には乗車体験も行なわれています(運行日は鉄道交流館のFacebookページで確認を)。
珍しいディーゼルカー、レールバスを動態保存
キハ58003は、富士急行が大月から乗り入れる急行「かわぐち」として使用するキハ58(2両所有)の検査時の予備車として昭和38年に日本車輌で製造したディーゼルカー(急行用気動車)。
珍しい両運転台車ですが、乗り入れ先の中央東線が昭和40年に電化されたため、昭和50年に有田鉄道に移籍。
ハイモ180-101は、地方交通線用(樽見鉄道に納入)としてバスの部品を多用して富士重工業が開発したディーゼルカー(エンジンは、日産ディーゼル製PE6Hディーゼルエンジン)。ハイモは「ハイスピードモーターカー」の略で、180は馬力を表しています。
昭和59年に製造され、樽見鉄道に納入されましたが、平成5年に廃車となり、平成6年に有田鉄道に転籍。
樽見鉄道時代のスノープラウ(除雪用の装備)が備わっています。
フラワ1985は、国鉄北条線が昭和60年4月1日に第三セクターの北条鉄道に転換されるのを期に、富士重工業が製造した3両(フラワ1985-1・フラワ1985-2・フラワ1985-3)の気動車(レールバス)の1両。
フラワ1985-2は、紀州鉄道に譲渡されキテツ1形キテツ1として平成27年まで使われましたが、平成29年から有田川鉄道公園で余生を送っています。
公園入口に静態保存されるD51-1085は、おもに北海道で活躍したSLで、和歌山県とはとくに関係はありませんが、鉄道公園開設にあたりに平成22年、藤並駅東側から移設されたものです(汽車ポッポみかん号のヘッドマークが付いていますが、有田みかんの輸送には使われていません)。
有田川鉄道公園 | |
名称 | 有田川鉄道公園/ありだがわてつどうこうえん |
所在地 | 和歌山県有田郡有田川町徳田124-1 |
関連HP | 有田川町公式ホームページ |
ドライブで | 阪和自動車道有田ICから約4.5km |
駐車場 | あり/無料 |
問い合わせ | 有田川町商工観光課 TEL:0737-52-2111/FAX:0737-32-9555 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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