秋吉台科学博物館

秋吉台科学博物館

昭和32年、米軍による秋吉台空爆演習地問題が契機に、秋吉台の保護、学術的な研究を目的にカルスト展望台近くに築かれたのが秋吉台科学博物館。山口県美祢市立のミュージアムで、洞窟などで採取した化石を展示し、洞窟に生息する生物を紹介しています。さらにカルスト台地と鍾乳洞、秋吉台の地質などを詳しく解説。

秋吉台科学博物館を起点に秋吉台自然研究路を歩こう!

秋吉台は、およそ3億年前、はるか南方海域で生成されたサンゴ礁が長い年月をかけ移動、隆起し、形成された日本最大のカルスト台地です。

洞窟産哺乳類化石、洞窟にすむ生物、秋吉台で暮らした人々(1万年前からの人々の営み)、カルスト台地と鍾乳洞、地球の歴史、秋吉台の化石、秋吉台の地質という7つのテーマに分けて解説しています。

秋吉台科学博物館を起点に秋吉台自然研究路が整備され、ドリーネと呼ばれる凹地を眺めながら歩く途中には21もの質問が用意され、秋吉台科学博物館に戻って回答を知るというクイズラリー形式になっています。

小沢儀明(おざわよしあき)

明治32年3月31日、山梨県東山梨郡日下部村八日市場(現・山梨市小原東)に生誕。
昭和4年12月28日、31歳で死去。
大正12年、東京帝国大学地質学科卒業、同大学助手となり、「秋吉台石灰岩を含む所謂上部秩父古生層の層位学的研究」を発表し、秋吉台の巨大な地層の逆転構造(巨大な押しかぶせ褶曲)を立証しました。
日本地質学会には『日本地質学小澤儀明賞』が設けられています。
東京大学地質学教室には、「小澤文庫」が残され、秋芳台科学博物館には「不滅の業績をたたえる胸像」が立っています。

秋吉台科学博物館
秋吉台科学博物館
名称秋吉台科学博物館/あきよしだいかがくはくぶつかん
所在地山口県美祢市秋芳町秋吉台山
関連HP秋吉台科学博物館公式ホームページ
電車・バスでJR新山口駅新幹線口から防長交通バス秋芳洞行きで43分、終点下車、東萩駅行き、秋吉台行きに乗り換え9分、秋吉台下車、徒歩5分。またはJR東萩駅から防長交通バス秋芳洞行きで1時間4分、秋吉台下車、徒歩5分
ドライブで小郡萩道路太田ICから約8km。または、中国自動車道美祢ICから約12.5km
駐車場5台/無料
問い合わせ秋吉台科学博物館 TEL:0837-62-0640/FAX:0837-62-0324
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

日本三大カルストとは!?

授業で習った「カルスト地形」。地表に露出した石灰岩が雨水などで浸食されて誕生した地形のこと。実は、日本各地にこの石灰岩地帯はあるのですが、日本三大カルストと呼ばれる大規模な奇観は、秋吉台(山口県)、四国カルスト(愛媛・高知県境)、そして平尾

秋吉台自然研究路

秋吉台自然研究路

山口県美祢市秋芳町、秋吉台バス停から徒歩5分ほどの道沿いにある、秋吉台科学博物館(駐車場)を起点に、秋吉台の奇観を探勝する遊歩道が、秋吉台自然研究路。国の特別天然記念物にも指定される日本最大のカルスト台地、秋吉台の自然観察を目的に整備された

秋吉台

秋吉台

およそ1万3000haの面積を誇る、日本最大の石灰岩台地(カルスト台地)が、山口県美祢市の秋吉台。標高200mから400mほどの起伏に富んだ草原状の台地には、白く露出するカレンフェルト(石灰岩柱)がヒツジの群れのように点在。台地の下には、雨

秋吉台エコ・ミュージアム

秋吉台エコ・ミュージアム

大正洞入口近くの芝生広場に建つ秋吉台国定公園の自然を解説するビジターセンター。館内は台麓フィールド、洞内フィールド、台上フィールドという3つのフィールド展示に分けられており、日本最大のカルスト地形である秋吉台、その地下に浸食で生まれた鍾乳洞

景清洞

景清洞

山口県美祢市の日本最大級のカルスト地帯には、秋芳洞、大正洞、景清洞(かげきよどう)という大きな鍾乳洞がありますが、大正洞よりさらに北に位置するのが景清洞。壇之浦の戦いに敗れた平景清(大庭景清)が、この洞穴に潜んでいたという伝承が名の由来です

秋吉台カルスト展望台

秋吉台カルスト展望台

山口県美祢市、およそ130平方キロメートルの面積を誇る、日本最大のカルスト台地が秋吉台。秋吉台案内所(エレベーター入口)から徒歩5分ほどにある、秋吉台カルスト展望台周辺は、変化に富んだ石灰岩の高原・秋吉台一帯が一望のもと。円形の2階展望部か

秋芳洞

秋芳洞

山口県美祢市、国定公園秋吉台の地下100mにあり、龍泉洞(岩手県)、龍河洞(高知県)とともに日本三大鍾乳洞に数えられるのが秋芳洞(あきよしどう)。総延長11.2kmのうち、1kmが観光コースとして一般公開され、洞奥の琴ヶ淵から洞口まで、地下

よく読まれている記事

こちらもどうぞ