明治36年、山口県大津郡仙崎村(現・長門市仙崎)に生まれた童謡詩人・金子みすゞ(本名:金子テル)。仙崎みすゞ通りの仙崎西祇園に建つのが金子みすゞ記念館。常設展示室「みすゞの原風景」では、512編の遺稿集など、みすゞゆかりの品々が展示され、みすゞの足跡やその時代の生活をたどることができます。
金子みすゞ生家跡に建つ記念館
金子みすゞの生誕100年を記念し、平成15年4月に故郷、長門市に開館した記念館。
『赤い鳥』、『金の船』、『童話』などの童話童謡雑誌が次々と創刊された大正時代末期、20歳でデビューし『童話』、『婦人倶楽部』、『婦人画報』、『金の星』に投稿した作品が、そのすべてに掲載されるという鮮烈なデビューを飾った金子みすゞ。
西條八十(さいじょうやそ)からは「若き童謡詩人の中の巨星」と賞賛されています。
大正15年、23歳で叔父(義父)の経営する上山文英堂の番頭格の男性と結婚しますが、放蕩三昧の夫から詩作を禁じられ、病気、離婚。
ついに、前夫から娘を奪われないために自死の道を選び、娘を自分の母に託すことを懇願する遺書を遺し、昭和5年3月10日、26歳という若さで夭逝。
児童文学者の矢崎節夫氏の熱意により、金子みすゞの作品が再び世にでるようになり、現在では多くの共感とファンを集めています。
仙崎みすゞ通りに面した「金子文英堂」(金子みすゞが20歳までを過ごした書店を復元、入館は金子文英堂から)は、生家棟として、2階にはみすゞの部屋が再現されています。
また「角の乾物屋の」で「三軒目の酒屋」と詠われた旧上田酒店は解体されましたが、跡地は現在、記念館の休憩棟(金子文英堂隣接)として利用。
金子みすゞの代表作は、『わたしと小鳥とすずと』、『大漁』。
金子みすゞ記念館 | |
名称 | 金子みすゞ記念館/かねこみすずきねんかん Kaneko Misuzu Memorial Museum |
所在地 | 山口県長門市仙崎西祇園1308 |
関連HP | 金子みすゞ記念館公式ホームページ |
電車・バスで | JR仙崎駅から徒歩7分 |
ドライブで | 中国自動車道美祢ICから約35km |
駐車場 | 7台/無料 |
問い合わせ | 金子みすゞ記念館 TEL:0837-26-5155/FAX:0837-26-5166 |
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