大島大橋

大島大橋

山口県の最東端(瀬戸内海)に位置する屋代島(周防大島/周防大島町)と対岸の柳井市を結ぶ道路橋(トラス橋)が大島大橋。潮流の早い大畠瀬戸に、昭和51年7月4日に大島大橋有料道路として開通し、平成8年6月1日に無料開放されています。橋の東側には歩道が設置され、歩行者・自転車の通行も可能です。

周防大島と本州(柳井市)を結ぶトラス橋

橋長1020m、海面から31.9mの3径間トラス橋で、主径間長325mはトラス橋としては国内4位という長大橋です。
山口県岩国市から屋代島(周防大島)を経由して愛媛県松山市に至る国道437号が通っています(周防大島・伊保田港〜松山・三津浜港はフェリーで海上国道扱い)。

大畠瀬戸(おおばたけせと=周防灘と安芸灘を結ぶ全長750mの海峡)の潮流は最大10ノットという国内屈指の速さで、橋脚に受ける潮流抵抗をさけるため、多柱式基礎の上に連続トラスを設置する構造を世界で初めて採用。
昭和51年、土木学会田中賞作品部門受賞しています。
歩道からは、眼下にうず潮を眺めることも。

瀬戸内海に面する、とある町が舞台の映画『ときめきメモリアル』(平成9年・東映/フジテレビ制作の「ぼくたちの映画シリーズ」最終作)では、ラストシーンなどに大島大橋が登場。

昭和51年の大島大橋開通以前には山陽本線・大畠駅〜小松港間に国鉄の大島連絡船(大島航路=鉄道連絡船)運航していました。
大島連絡船は、大正10年7月28日に県営航路(戦前は無料の航路)で開設、昭和21年4月24日国鉄に移管(国鉄バスでは初にして唯一の離島路線を島内に開業、現在は中国JRバスが運行)、昭和51年7月2日に廃止されています。

なお、大島大橋の柳井市側のたもとには山陽本線が通過し、橋上の歩道は絶好の鉄道撮影ポイントになっています。

名称 大島大橋/おおしまおおはし
所在地 山口県柳井市神代東瀬戸〜大島郡周防大島町小松瀬戸
関連HP 山口県公式ホームページ
電車・バスで JR山陽本線大畠駅から徒歩10分
問い合わせ 周防大島町商工観光課 TEL: 0820-79-1003
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
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