2024年8月5日(月)~8月7日(水)18:00~21:30、山形県山形市で「東北四大祭り」の一つ『山形花笠まつり』が開催。「花の山笠、紅葉の天童、雪を眺むる尾花沢」という有名な花笠音頭にのって、「ヤッショ、マカショ」の掛け声と花笠太鼓の勇壮な音色とともに1万人の踊り手がメインストリートをパレード。
1万人の踊り手が群舞!
昭和38年、山形県、山形市、山形新聞社、山形商工会議所などが中心となって、山形蔵王の観光開発とPRを目的に、『蔵王夏まつり』が開催されました。
「花笠音頭パレード」として『蔵王夏まつり』のイベントの一つだったのが『山形花笠まつり』(花笠のパレード)。
昭和40年からは単独の『山形花笠まつり』として実施されるようになりました。
山形県花笠協議会舞踊指導員会(花笠の夏・毛槍) 、山形花笠まつり大提灯、蔵王大権現山車、花笠舞踊団を先頭に、艶やかな衣装と紅花をあしらった笠を手にした1万2000人の踊り手が、 山形市のメインストリート(十日町角~文翔館前1.2km)を舞台に群舞します。
8月5日(月)=57団体・4330人
8月6日(火)=46団体・2864人
8月7日(水)=33団体・2543人
華麗な正調女踊り「薫風最上川」、勇壮な正調男踊り「蔵王暁光」のほか、花笠踊り発祥の地である尾花沢地方のダイナミックな笠回しや、趣向を凝らした創作踊りなど、多彩な踊りが観客を魅了。
期間中には公式ホームページで、ライブカメラによる実況中継(花笠ライブ中継)を予定しています。
やまがたクリエイティブシティセンターQ1では、期間中の13:30〜花笠舞踊団による「正調花笠踊り」披露、踊り方指導・輪踊りなどの昼のイベントも実施。
東北四大祭りは、『青森ねぶた祭』(8月2日~8月7日)、『秋田竿燈まつり』(8月3日~8月6日)、『山形花笠まつり』(8月5日~8月7日)、『仙台七夕まつり』(8月6日~8月8日)。
なお、発祥の地・尾花沢では毎年8月27日〜8月28日に迫力ある『おばなざわ花笠まつり』も開催されています
『花笠まつり』と花笠音頭(花笠踊り唄)
「花笠音頭」(別名「花笠踊り唄」)は、明治・大正の頃、山形県村山地方で歌われていた「土搗き唄」(土突き唄/どんつきうた=家の建築の際などに土台を固めるための地搗き作業に歌われる唄)が元唄となり、大正8年頃に尾花沢郊外の徳良湖(とくらこ)築堤工事の際に(工事には地区ごとの住民延べに3万人が従事)、土搗き作業をする時に調子を合わせるための作業歌に「渡り土方」が歌う船方節や八木節などがミックスされて誕生したといわれています。
現在のように賑やかな伴奏を入れて民謡化したのは昭和の初め。
現在パレードで歌われている「花笠音頭」の歌詞は、従来からあった2歌詞に加え、県内外から公募した13歌詞を加えた15歌詞で構成されています。
踊り方も地域によって、笠をかぶっての手踊りや笠を手に持って回して踊るものなど多様でしたが、昭和38年、それらを一本化して、現在の日本舞踊的な新振り付けの「正調花笠踊り~薫風最上川~」が誕生。
さらに平成10年、より男性的な踊りの「正調花笠踊り~蔵王暁光~」が生まれたのです。
ルーツである尾花沢の『花笠おどり』は、当時工夫たちが日除け、雨除けのために被っていた笠を勢いよくダイナミックに廻す「笠廻し」が特徴で、躍動感あふれる踊りになっています。
知っておきたい! 正調花笠音頭
- 揃ろた揃ろたよ 笠踊り揃ろた 秋の出穂より まだ揃ろた ヤッショウマカショ
- 花の山形 紅葉の天童 雪をながむる 尾花沢 ヤッショウマカショ
- おらが在所へ 来て見やしゃんせ 米のなる木が おじぎする ヤッショウマカショ
- 朝の六時から 弁当箱さげて 徳良通いは 楽じゃない ヤッショウマカショ
- ついて固めて でかしたつつみ 水も漏らさぬ 深い仲 ヤッショウマカショ
- おらがお国で 自慢なもの なすときゅうりと 笠踊り ヤッショウマカショ
第62回山形花笠まつり|2024 | |
開催日時 | 2024年8月5日(月)~8月7日(水)18:00~21:30/毎年8月5日~8月7日 |
所在地 | 山形県山形市旅篭町〜十日町 |
場所 | 中心市街地約1.2km直線コース(山形市十日町・本町七日町通り~文翔館) |
関連HP | 山形花笠まつり公式ホームページ |
電車・バスで | JR奥羽本線山形駅から徒歩10分 |
ドライブで | 山形自動車道山形蔵王ICから約4km |
駐車場 | 周辺の有料駐車場(約2000台)を利用 |
問い合わせ | 山形県花笠協議会 TEL:023-642-8753 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
画像協力:山形県花笠協議会
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