毎年8月3日~8月6日19:00~21:00、秋田県秋田市で『秋田竿燈まつり』が開催されます。重さ50kgの竿燈を勇壮なお囃子の音と「どっこいしょ」の掛け声とともに、額、肩、腰へと軽々と移し変えていく差し手の技は必見。竿燈全体を稲穂に、連なる提灯を米俵に見立て、額・腰・肩などにのせ、豊作を祈る行事です。
地元秋田市では「ねぶり流し」とも
形代(かたしろ=神霊が依り憑く依り代)などを模型船や灯籠・笹竹などにのせて川・海に送り流す「眠り流し」が原型で、地元秋田市では「ねぶり流し」とも呼ばれています。
外町(町人町)に住む職人・商人がお盆に門前に立てる高灯籠を持ち歩けるようにしたのが始まりで、宝暦年間(1751年~1763年)に豊作祈願と古くから伝わるねぶり流し(不浄を祓い悪霊から身を守る)行事が結びついて始まった禊ぎの行事(宝暦年間にロウソクが普及しました)。
寛政元年(1789年)、津村淙庵(つむらそうあん=久保田藩御用達の江戸商人)の紀行文『雪のふる道』(『雪の古道』)で、陰暦7月6日に行なわれた「ねぶり流し」が紹介されています。
現在、『秋田竿燈まつり』は、国の重要無形民俗文化財に指定されています。
1万個の提灯がゆらりゆらりと舞う
重さ50kg、長さ12mの大若(おおわか)には提灯が46個もぶら下がります。
約230本の竿燈が登場するので、1万個におよぶ提灯がゆらりゆらりと舞うことになるのです。
竿燈入場(夜竿燈)は18:55、竿燈演技は19:30~20:35。
20:35からはふれあいの時間で、写真撮影や竿燈体験が可能。
竿燈まつり期間中の10:00頃~16:00頃、秋田駅前アゴラ広場で竿燈の演技、ダンス、演奏などのパフォーマンスが行なわれます(昼竿燈)。
『仙台七夕まつり』(宮城県仙台市)、『青森ねぶた祭』(青森県青森市)と並んで「東北三大夏祭り」、さらに『山形花笠まつり』を加えて「東北四大祭り」にも数えられています。
また、『二本松の提灯祭り』(福島県)、『尾張津島天王祭』(愛知県)と並び、「日本三大提灯祭り」にもなっています。
秋田竿燈まつり|秋田市 | |
開催日時 | 毎年8月3日~8月6日19:00~21:00 |
所在地 | 秋田県秋田市 |
場所 | 竿燈大通り(山王十字路~二丁目橋) |
関連HP | 秋田竿燈まつり公式ホームページ |
電車・バスで | JR秋田駅から徒歩15分 |
ドライブで | 秋田自動車道秋田中央ICから約7km |
駐車場 | 臨時駐車場を利用 |
問い合わせ | 秋田市竿燈まつり実行委員会事務局 TEL:018-888-5602/FAX:018-888-5603 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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