埋立地に囲まれた「都会のオアシス」、谷津干潟で野鳥観察を!

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千葉県習志野市、東京湾の最奥部にある「都会のオアシス」といわれるのが、谷津干潟(やつひがた)。葛西海浜公園とともに首都圏では貴重なラムサール条約登録湿地ですが、実は周囲は埋立地。杉南側(海側)には南関東自動車道やJR京葉線が通っています。空から眺めると奇跡的に残された干潟ということがよくわかります。

埋立地に囲まれ、奇跡的に残された干潟

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昭和20年代までは、谷津海岸には自然海岸が残され、貝を取ったりする漁業、さらには大正時代に始まった塩田による製塩業なども行なわれていました。
谷津バラ園の前身、谷津遊園は、そうした塩田の跡地に大正14年に築かれた京成遊園地がルーツです。
初夏の潮干狩り、夏の海水浴でも賑わいを見せた自然の浜は、昭和46年、海岸線の大規模な埋め立てが計画され、市民による保護運動も展開されましたが、高度成長の波には勝てず、埋め立てが進みました。

周囲が埋め立てられながら、現在、谷津干潟として残される部分は、国有地だったため、埋め立てと開発を逃れたもので、自然保護活動を行なった人々が「谷津干潟」と呼んだ名前が、そのまま受け継がれています。

その後、水鳥が谷津干潟に集まるようになり、昭和63年に国の鳥獣保護区に指定、さらに平成5年にラムサール条約に登録。
その登録を受けて、ビジターセンターとして平成6年、「習志野市谷津干潟自然観察センター」が開館しています。

干潟の南側にある2本の水路によって干潟はつながっていますが、「習志野市谷津干潟自然観察センター」の横には淡水池もあります。
淡水池の畔には「Café Oasis」も営業、のんびりと水鳥を眺めるだけに訪れるにも絶好です。
「習志野市谷津干潟自然観察センター」を起点に一周3.5kmの遊歩道を歩けば、潮入の干潟には観察デッキも設けられています。
東側に位置するので、夕日を眺めるポイントにもなっています。

埋立地に囲まれた「都会のオアシス」、谷津干潟で野鳥観察を!
所在地 千葉県習志野市秋津
場所 谷津干潟
電車・バスで 京成谷津駅から徒歩25分
ドライブで 京葉道路花輪ICから約3.5km
駐車場 谷津干潟駐車場(100台/無料、8:30〜17:30)
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

谷津干潟自然観察センター

ラムサール条約登録湿地の谷津干潟にある自然観察の拠点。谷津干潟周辺は自然生態観察公園として観察路が整備されていますが干潟南側に建つのが谷津干潟自然観察センター。1階と地下1階の観察コーナーからは干潟を一望に。谷津干潟のビジターセンター観察ス

谷津干潟

谷津干潟(やつひがた)は、東京湾の最奥、千葉県習志野市に残された約40haの干潟。利根川放水路計画により旧大蔵省の所有であったために埋め立てを免れ、貴重な干潟が残されたのです。水鳥や貝、魚、カニなど多彩な生物が棲息。多くの野鳥が飛来すること

谷津バラ園

昭和32年、谷津遊園内に開園した「東洋一の大バラ園」が前身。昭和57年、谷津遊園の閉園にともないバラ園も閉鎖されましたが、昭和63年に習志野市の都市公園として復活。春秋2回、世界のバラが7500株が咲き乱れる!面積1万2600平方メートルに

 

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