2024年11月22日(金)~11月23日(土・祝)、熊本県八代市の八代神社で『八代妙見祭』が開催。九州三大祭の一つに数えられ、ユネスコ無形文化遺産「山・鉾・屋台行事」(33件)にも選定の『八代妙見祭』は、頭が蛇で体が亀の形をした重さ200kgの「亀蛇」(きだ)が勇壮に舞うのをはじめ、豪華な祭礼神幸行列が行なわれます。
八代の繁栄を今に伝える豪壮な祭礼
寛永9年(1632年)、細川忠興(ほそかわただおき=正室は明智光秀の娘・通称細川ガラシャ) が隠居して八代に入城後(息子の細川忠利が肥後熊本54万石藩主)、寛永13年(1636年)に神輿(みこし)を造らせ、豪壮な祭礼神幸行列を復興させたのが始まり。
細川忠興の没後、八代城に入城した松井興長(まついおきなが=正室は細川忠興の娘・古保)が細川家の請祭りとして祭礼を引き継いだと伝えられ、城代・松井直之(まついなおゆき=建築した松浜軒は現存)の晩年となる元禄年間(1688年~1704年) 、この神幸行列に百姓衆の奴・町衆の獅子・笠鉾・亀蛇などがお供するようになり、今日の豪華な祭礼神幸行列の原型が生まれました。
八代は藩政時代に肥後熊本藩の積出港として機能し、参勤交代の島津氏などの宿所なども整備されていました。
元禄時代には町民文化も花開き、笠鉾、獅子、亀蛇など贅を尽くした出し物が奉納されるようになったのです。
そんな歴史を背景に、諏訪神社祭礼の『長崎くんち』(長崎おくんち/長崎市/10月7日〜10月9日)、『筥崎宮放生会』(はこざきぐうほうじょうや/福岡市/9月12日〜9月18日)と並び「九州三大祭」に数えられています。
11月22日が神幸行列(お下り/14:00〜17:00)と御夜(前夜祭/17:30〜20:30)、11月23日が神幸行列(お上り)。
神幸行列(お下り)は、八代神社を14:00頃に出発、本町アーケードを通過し、御旅所の塩屋八幡宮に17:00着。
神幸行列(お上り)は御旅所の塩屋八幡宮を7:30頃出発、八代駅前、砥崎河原(とさきのかわら)で演舞を行ないます。
ちなみにユネスコ無形文化遺産「山・鉾・屋台行事」に登録される祭は、『八代妙見祭の神幸行事』のほか九州では『博多祇園山笠行事』(福岡県福岡市博多区/7月1日〜7月15日)、『戸畑祇園大山笠行事』(福岡県北九州市戸畑区/7月第4土曜日を挟む3日間)、『唐津くんちの曳山行事』(佐賀県唐津市/11月2日〜11月4日)、『日田祇園の曳山行事』(大分県日田市/7月20日過ぎの土・日曜)の合計5件。
八代妙見祭|八代市|2024 | |
開催日時 | 2024年11月22日(金)~11月23日(土・祝)、毎年11月22日~11月23日 |
所在地 | 熊本県八代市妙見町405 |
場所 | 八代神社 |
関連HP | 八代妙見祭公式ホームページ |
電車・バスで | 県地域振興局・球磨川スポーツ公園からシャトルバス。ゆめタウン八代とイオン八代ショッピングセンターから追分バス停への臨時バス運行 |
ドライブで | 九州自動車道八代ICから約4km。臨時駐車場からシャトルバス運行 |
駐車場 | 球磨川河川緑地(500台/無料)、県八代総合庁舎(200台/無料)、日本製紙グラウンド(250台/有料、雨天時利用不可)、食肉センター跡地(400台/有料) |
問い合わせ | 八代妙見祭保存振興会(八代市文化振興課)TEL:070-5819-8246/FAX:0965-33-4516 |
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