山形県山形市、山形蔵王の蔵王中央ロープウェイ(温泉駅~鳥兜駅/101人乗りの大型ゴンドラ)で登った中央ゲレンデにある神秘的な沼がドッコ沼。密教で使う仏具の一種、独鈷(とっこ)に似ているのがその名の由来で、神仏習合時代の蔵王権現信仰を今に伝える沼名です。ドッコ沼近くには蔵王大権現も祀られています。
蔵王古道宝沢口の5合目に位置する沼
蔵王温泉街から蔵王中央ロープウェイに乗車し鳥兜駅で中央第一リフト(夏山リフト)に乗り継げば、歩かずしてドッコ沼に到達できます。
歩き足りない人は鳥兜駅から歩いても鳥兜山展望台(蔵王大黒天)経由で20分弱の散策コースになっています。
ドッコ沼畔には、ブナ林のなかにテーブルや椅子が配されてのんびりとくつろぐことができます。
周囲350m、平均水深2mのドッコ沼はダケカンバ・ブナの森からの湧水を湛えるため、枯れることがなく、宝沢の源流となって山形市の水源の一部なのです。
ドッコ沼周辺は、北アルプスの標高1800mほどの林相になっていて、秋にはデワノハゴロモナナカマドが美しく色づきます。
あまり知られていませんが、ドッコ沼までは山形市道蔵王ドッコ沼線(蔵王林道)も通じており、ロープウェイ運休時などに、地元の人はこの林道を利用しています。
ドッコ沼は、往時の蔵王山登拝に使われた蔵王古道宝沢口の5合目に位置しています(古道は荒れているので登山には不向きです)。
古道は江戸時代中期〜昭和初期まで使われた登拝道で、地蔵岳を経て熊野岳山頂までの道を整備しようと、地元有志が復活に尽力しています。
名称 | ドッコ沼/どっこぬま |
所在地 | 山形県山形市蔵王温泉 |
関連HP | 蔵王中央ロープウェイ公式ホームページ |
電車・バスで | JR山形駅から山形交通バス蔵王温泉行きで36分、終点下車、蔵王中央ロープウェイで鳥兜駅へ、鳥兜駅から徒歩20分 |
ドライブで | 山形自動車道山形蔵王ICから約17.3kmで蔵王中央ロープウェイ温泉駅 |
駐車場 | 250台/無料(土・日曜、祝日、12月27日〜1月4日は有料) |
問い合わせ | 蔵王温泉観光協会 TEL:023-694-9328 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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