山形県酒田市にある昭和35年創業という老舗のラーメン店がワンタンメンの満月 酒田本店。ご当地ラーメンのひとつ、「酒田ラーメン」の代表格の店で、極薄のワンタンと数種の煮干しの香るあっさり醤油スープが人気を呼んでいます。麺もワンタンも手作りにこだわる名店です。
酒田らしい魚介系スープにワンタンがマッチ!
手打ちそばの文化も根付く山形県は、「自家製麺率日本一・ラーメン消費量日本一(1年間で1万4000円)」といわれるラーメン激戦地ですが、なかでも酒田は、自家製麺比率8割超という、こだわりの店がズラリと並ぶエリア。
トビウオの焼き干しをはじめ、煮干しや昆布などの魚介系の出汁(だし)を効かせたスープが特徴です。
ワンタンの皮は、小麦粉、塩、水、カンスイを使い、その日の気温や湿度に合わせて量を調整しながらブレンドし、圧延機を使って均一な透けるほどの極薄生地にした後、余分な水分を飛ばすために冷凍庫で熟成しています。
極薄のワンタンは、先代の斎藤省吾さんが生地とその伸ばし方に工夫を重ね、ついには1kgの生地を20mもの長さにまで伸ばすようになったのだとか。
その結果、まさにふわふわした雲を呑むような「雲呑」(広東語でワンタン)となるのです。
この皮に、チューシューの細切れをミックスした豚肉をスパイスで味つけた具を素早く包み込んで、自慢ワンタンができあがります。
自家製の麺にもこだわりがあり、なんと3種の小麦粉を使い、小麦粉ごとに塩、カンスイを別々にブレンド、さらにつなぎにシルクを練り込んだシルク麺です。
3種類を貼り合わせることで、独特な歯ごたえが生まれるのだとか。
スープは、山形地鶏と丸鶏、トビウオの焼き干し、数種の煮干、昆布、野菜などをじっくりと煮込んだ、優しくヘルシーなもの。
メニューは、ワンタンメン、スタミナワンタンメン、チャーシューワンタンメン、チャーシュースタミナワンタンメン、さらに冬の隠れ人気メニューのカレーうどん、夏の冷やし中華、そして新たにメニューに加わった塩ワンタンメン、「満月のつけ麺」などと多彩。
酒田本店と呼ぶのは、東京・三鷹に支店を出店したから(令和2年2月オープン、仙台定禅寺店は閉店)。
ラーメン文化の根付く地元・酒田の人は、「満月でワンタンを味わうと、ほかではもうワンタンは頼めなくなる」とのこと。
ワンタンメンの満月 酒田本店 | |
名称 | ワンタンメンの満月 酒田本店 |
所在地 | 山形県酒田市東中の口町2-1 |
関連HP | ワンタンメンの満月公式ホームページ |
電車・バスで | JR酒田駅からタクシーで5分 |
ドライブで | 日本海東北自動車道酒田中央ICから約3km。山形自動車道酒田ICから約6km |
駐車場 | 40台/無料 |
問い合わせ | ワンタンメンの満月 酒田本店 TEL:0234-22-0166 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
最新情報をお届けします
Twitter でニッポン旅マガジンをフォローしよう!
Follow @tabi_mag