鳴沢氷穴

鳴沢氷穴

青木ヶ原樹海(山梨県鳴沢村)にある、全長153mの溶岩洞穴。貞観6年(864年)、富士山の側火山・長尾山の爆発の際に誕生したもの。内部は照明も完備され、気軽に洞穴探検が楽しめます。縦方向の穴を進むと、奥には左右が氷の壁になった「氷の間」や、「氷の池」も。一年中氷に覆われているが、3月〜8月には、発達した氷柱も見学可能。

氷柱が林立し、夏でも寒い溶岩洞穴

鳴沢氷穴
鳴沢氷穴

鳴沢氷穴は、鳴沢村の樹型溶岩群のひとつ。
噴火の際、巨木などが溶岩流に飲み込まれ、ゆっくりと冷めて溶岩が収縮する際に、溶岩流内部の高熱のガス体や溶岩が噴き出してつくった空洞。
近くにある富岳風穴(横穴=フィーディングパイプ型溶岩洞穴)とは成因が異なり、この鳴沢氷穴は縦穴(ショーレンドーム型溶岩洞穴)。
ふたつの溶岩洞窟に潜入してその違いをぜひご確認を。

氷穴のなかほどには、巨木が横たわり酸素がないために燃え尽きずに蒸し焼き状態になることで生まれた溶岩樹型(大木の痕跡)もあるのでお見逃しなく。
天上の高さは一番低いところで91cmしかなく、這うようにして通過します。

また洞穴内部の平均気温は、なんと3度。
夏でもひんやりと肌寒いので、上着は必携です。

鳴沢氷穴内部には、水が吸い込まれる地獄穴がありますが、江ノ島の弁財天洞窟にまで通じているという伝説まで生まれています。

ここの天然氷は江戸時代に、江戸城まで運ばれ、将軍家に献上されたこともあります。
旧暦の6月1日は、「氷の朔日」(こおりのついたち)といい、京都周辺の氷室(『延喜式』などに記された氷室は10ヶ所21氷室)から京の都に高価で貴重な氷が届けらるという風習があったのです。

鳴沢氷穴
鳴沢氷穴
溶岩洞穴の氷は江戸城にも運ばれた!
江戸時代、夏には氷を将軍家に献上した記録が3ヶ所残されています。
ひとつは加賀藩(犀川上流および金沢城内に氷室を所有)前田家から、ひとつは奥多摩・小菅から、そしてもうひとつが富士山から。
富士山の場合は山麓の氷穴など氷の残る洞窟からで、献上氷の飛脚「お氷さま」が通る本郷の加賀藩邸前には、溶けだした氷からの冷たいしぶきを受けようと江戸の庶民が行列を成したといわれています。
また江戸城内に到着した氷は、「御祝儀氷」として配られています。
しかも当時盛んだった富士講の聖地である富士山の胎内から湧き出す清水が凍ったもの。
金沢からだと輸送日数に4日を費やすから富士山ルートは重宝されたと想像できます。

鳴沢氷穴 DATA

名称 鳴沢氷穴/なるさわひょうけつ
所在地 山梨県南都留郡鳴沢村鳴沢
関連HP 富岳風穴・鳴沢氷穴公式ホームページ
電車・バスで 富士急行線河口湖駅から富士急行バス本栖湖方面行きで27分、氷穴下車、徒歩5分
ドライブで 中央自動車道河口湖ICから約11km
駐車場 100台/無料
問い合わせ TEL:0555-85-2301
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
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