高原列車で有名な小海線甲斐小泉駅(山梨県北杜市)から徒歩5分ほどの場所にあるのが三分一湧水(さんぶいちゆうすい)。年間の湧水量は310万tで、湧水を三方向の村落に平等に行き渡るよう利水したのが名の由来。北杜市長坂地区の水源・女取湧水(めとりゆうすい)などとともに、八ヶ岳南麓高原湧水群として環境省の名水百選に選定。
武田信玄が三角石柱を設置したという伝説が残る湧水
湧出した水は、ここで3等分され、下流にある村の農業用水として使われていることが名の由来。
水温11度の水が1日8500tも湧出しています。
古来、水の分配をめぐって争いが絶えないこの地に、武田信玄が湧出口の分水枡に三角石柱を立てて、水を3等分するシステムを生み出し、争いを治めたという伝承が残されています。
堰の真ん中には三角石柱が設置されているので、そこに注目を。
ただし、農業用水なので生水での飲用には適していません。
三分一湧水館では、八ヶ岳南麓の湧水の仕組みや水質、歴史についての展示を紹介するほか、「農産加工物直売所」、「そば処三分一」を併設。
学習院大在学中から水を研究してきた皇太子殿下も2016年10月に三分一湧水を見学されています。
武田信玄が信濃攻略のために整備した軍用道路の「信玄棒道」の一つの出発点が近くにあるので時間があればあわせて見学を。
ちなみに八ヶ岳南麓高原湧水群として名水百選に選定されるのは、三分一湧水のほか、女取湧水、大滝神社境内の大滝湧水の3ヶ所です。
三分一湧水 | |
名称 | 三分一湧水/さんぶいちゆうすい |
所在地 | 山梨県北杜市長坂町小荒間292-1 |
関連HP | 北杜市観光協会公式ホームページ |
電車・バスで | JR甲斐小泉駅から徒歩5分 |
ドライブで | 中央自動車道小淵沢ICから約5.4km |
駐車場 | 三分一湧水館駐車場(80台/無料) |
問い合わせ | 北杜市観光協会 TEL:0551-30-7866 |
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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