岡崎信用金庫資料館

岡崎信用金庫資料館

愛知県岡崎市伝馬通1丁目、岡崎公園(岡崎城跡)の東、旧東海道(岡崎二十七曲がり)・総門通り沿いに建つレトロな洋館が、岡崎信用金庫資料館。大正6年、岡崎銀行本店として建てられたルネサンス様式の建物で、レンガと御影石を使った重厚な建物です。現在は資料館として再生。国の登録有形文化財。

辰野金吾を師と仰ぐ鈴木禎次設計の銀行建築

東側には尖塔屋根が、西側にはネオ・ルネサンス式の箱型屋根の乗る、レンガ造りの銀行建築で、昭和57年11月2日に岡崎信用金庫の創立55周年記念事業の一環として開館。
設計は鶴舞公園(つるまこうえん/名古屋市昭和区)の奏楽堂や噴水塔、半田市の旧中埜家住宅(明治24年築、国の重要文化財)などにその名を残す鈴木禎次(すずきていじ=設計した80棟のうち44棟が名古屋市内で「名古屋をつくった建築家」とも)。

岡崎銀行は昭和20年に県下唯一の本店銀行の東海銀行(現在の三菱UFJ銀行)に合併。
戦後は、岡崎商工会議所が旧岡崎銀行本店の建物を買い取り、補修して岡崎商工会議所会館として昭和51年まで活用していました。
その後、商工会議所の移転により、取り壊しの運命にありましたが、時の岡崎商工会議所会頭(第18代会頭)は、岡崎信用金庫会長の服部敏郎だったことから、、「この建物は、旧岡崎銀行の本店として誕生し、当地における金融・経済の歴史そのものである。解体するには忍びない」と英断し、岡崎信用金庫が買い取って、建築当時の姿に復元、資料館に再生したのです。
国の登録有形文化財の指定も、岡崎市内ではカクキュー本社事務所・蔵、本光寺に次いで3番目。

岡崎信用金庫資料館の1階では多様な企画展を随時開催。
2階には国内外の貨幣の展示や江戸時代の両替商の復元など、「お金」にまつわる様々な展示が行なわれています。

岡崎信用金庫資料館
名称 岡崎信用金庫資料館/おかざきしんようきんこしりょうかん
所在地 愛知県岡崎市伝馬通1-58
関連HP 岡崎信用金庫公式ホームページ
電車・バスで 名鉄東岡崎駅から徒歩15分、または、名鉄バス中央総合公園行きで6分、篭田公園前下車、徒歩2分
ドライブで 東名高速道路岡崎ICから4km
駐車場 8台/無料
問い合わせ 岡崎信用金庫資料館 TEL:0564-24-2367
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
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