冨士山小御嶽神社

承平7年(937年)、現在の富士スバルライン5合目(精進口5合目)の小御岳山の山頂に開かれた神社。明治以前の神仏習合の時代には太郎坊正真、冨士山小御嶽石尊大権現と呼ばれた山岳信仰の霊地で、今でも富士山内第一の大社となっています。毎年7月1日には開山祭も執り行なわれ、8月17日の大祭には富士山型神輿の渡御もあります。

江戸時代までは、富士登山、そして御中道巡りの拠点となる霊地

小御岳神社が創建したのは剣丸尾第1溶岩を噴出させた承平7年(937年)11月の噴火の直前、7月です。
康正2年(1465年)に社殿が造営され、中世から近世には、冨士山小御嶽石尊大権現、太郎坊正真、富士山中宮、富士天狗宮と呼ばれていました。
太郎坊というのは天狗の名前。
富士山の北側を小御嶽正真坊が、南側を富士山太郎坊が守護すると考えられていました。

富士登拝だけでなく、富士講では、富士山頂に3回立ったものしか許されなかった御中道巡りの拠点としても機能していました。

現在、富士山5合目の小御岳山、奥庭一帯は「天狗の庭」と呼ばれ、富士山に住む天狗の遊び場だったと伝えられる地。
ちょうど森林限界にあたり、風食低木、溶岩の巨岩など天然の庭園的な景観が天狗伝説を生み出しています。

神社の中庭に置かれている大斧はなんと重さ百貫(375kg)とのこと。
神社横にはご来光を拝し山中湖を見下ろす日の出展望台があるほか、くぐると縁結びになるという神社屋根の勝男木が配されています。
祭神は、木花開耶姫(このはなさくやびめ)の姉である磐長姫命(いわながひめのみこと)、桜大刀自命(さくらおおとじのみこと)、苔虫命(こけむしのみこと)。

「富士山」と記される御朱印をいただくことができるので、朱印帳をお忘れなく。

小御岳火山
小御岳山は、20数万年前から10数万年前に火山活動を展開したと推測できる富士山北斜面の中腹の山。
最高点は2500mで、直径約1.5kmの馬蹄形の山頂火口があり、小御岳神社も火口の一部に鎮座しています。
富士スバルライン五合目などは、この小御岳火山の山頂部が富士山の山腹から飛び出しているのを利用してつくられているのです。
この小御岳火山の下に先小御岳火山、小御岳火山の上に、古富士火山、さらに新富士火山と富士山は4層の火山でできています。
小御岳火山だけが、その山頂部を新富士火山の中腹に顔を出しているという、まさに奇跡の場所となっています。
平安時代の人は、何やら神秘のパワーをこの地に感じたのかもしれません。

4層になっている富士山

 

冨士山小御嶽神社 DATA

名称 冨士山小御嶽神社/ふじさんこみたけじんじゃ
所在地 山梨県富士吉田市上吉田小御岳下5617
電車・バスで 富士急行線河口湖駅から富士急行バス富士山五合目行きで55分、終点下車
ドライブで 中央自動車道河口湖ICから約28.5km
駐車場 スバルライン5合目駐車場を利用、富士スバルラインマイカー規制期間は山梨県立富士北麓第1~4駐車場を利用
問い合わせ TEL:0555-72-1475/FAX:0555-22-0965
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

 

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