山梨県甲府市、甲府盆地南東部、曽根丘陵一帯に広がる、国の史跡に指定される銚子塚古墳・丸山塚古墳とともに東山古墳群を構成する前方後円墳が大丸山古墳(おおまるやまこふん)。古墳の裾部が未調査であり規模は確定されていませんが、墳丘長120mとも推測され、120mが正しければ山梨県下第3位の巨大古墳ということに。
ヤマト王権との密接な関係があった首長の墓
曽根丘陵の尾根を利用して作られた古墳時代前期に属する前方後円墳が、大丸山古墳。
昭和4年に地元住民などにより発掘され、構造が特異な竪穴式石室から遺物が出土し、中道町(現・甲府市)によって昭和44年に測量調査が、昭和46年に埋葬施設の発掘調査、昭和51年に山梨県教育委員会による墳丘測量が実施され、平成25年に国の史跡に指定されています。
竪穴式石室からは、石枕(いしまくら)、青銅鏡(三角縁日月銘獣文帯三神三獣鏡、環状乳神獣鏡、変形獣形鏡、八禽鏡)、管玉(くだたま)、ガラス玉、鉄斧、鉄剣、鉄刀などの副葬品のほかに成人男女の骨も発見され、古墳時代初期のヤマト王権との密接な関係性も伺えます。
石棺の上部からは鉄製の刀剣や鏃(やじり)、短甲、手斧なども見つかっています。
このうち鉄製柄付手斧は、渡来系工人の作と推測できる細工があり、出土遺物の多くは東京国立博物館に所蔵。
山梨県立考古博物館南西側に位置していますが、一部が個人の所有地なので、立ち入りは不可です。
大丸山古墳 | |
名称 | 大丸山古墳/おおまるやまこふん |
所在地 | 山梨県甲府市下向山町東山 |
関連HP | 甲府市公式ホームページ |
電車・バスで | JR甲府駅からタクシー30分 |
ドライブで | 中央自動車道甲府南ICから約1.8km |
駐車場 | 曽根丘陵公園駐車場を利用 |
問い合わせ | 曽根丘陵公園管理事務所 TEL:055-266-5854/FAX:055-266-6586 |
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