蝶ヶ岳「蝶」雪形

蝶ヶ岳「蝶」雪形

北アルプスで有名な雪形が白馬岳の代掻き馬と蝶ヶ岳(長野県安曇野市、松本市)の蝶の雪形。ともに山名の由来となった雪形です。蝶ヶ岳は常念岳から南に連なる2677mのピークで、蝶の雪形の雪渓の雪解け水は蝶沢となって本沢(烏川)になっています。初夏は蝶の雪渓、雪解け後はお花畑になります。

須砂渡からの登山道が、蝶の雪渓を通過

蝶ヶ岳「蝶」雪形
5月、できかけの蝶の雪形、雪解けが進んで完成形へ

安曇野市豊科から穂高地区一帯、さらには長峰山から眺望可能な蝶の雪形。
例年5月上旬〜6月中旬頃ですが、黒い胴体部分が生まれ(地元で「蝶の背が割れる」と表現します)、白い羽をあざやかに浮かび上がらせて蝶のかたちになるのは初夏になってから。

安曇野市側、須砂渡奥のから三俣から蝶ヶ岳に登る蝶ヶ岳三俣ルートなら、蝶ヶ岳ヒュッテの南東斜面の蝶の雪渓を登ります(6月はアイゼンが必要)。
夏山登山なら雪解け後の、ウサギギク、ミヤマキンポウゲ、コケモモなどのお花畑を登ることに(三俣駐車場から蝶ヶ岳ヒュッテまで、所要5時間30分)。

蝶ヶ岳
名称 蝶ヶ岳/ちょうがたけ
所在地 長野県松本市安曇上高地
関連HP 安曇野市公式ホームページ
問い合わせ 安曇野市観光交流促進課 TEL:0263-71-2000/FAX:0263-72-1340
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
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五竜岳「武田菱」の雪形

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