富山、石川、福井の北陸4県には5つの城が日本100名城に選定されています。富山藩の藩庁だった富山城(富山市)、福井藩の福井城(福井市)は、そして越前・大野藩の大野城(福井県大野市)は、残念ながら選から漏れて「続日本100名城」に選定されています。有名な金沢城はもともと浄土真宗の尾山御坊だったなど、北陸らしい歴史が秘められています。
高岡城
富山県高岡市/加賀藩
加賀藩2代藩主・前田利長が隠居城として築城。
慶長20年(1615年)の一国一城令で廃城となっているため、実際に使われたのは短い期間ですが、富山県で唯一の100名城に。
その理由は、水堀と曲輪の保存率は日本一だから。
総面積21万平方メートルのうち城の名残を残す濠は、37%を占めています。
備考=国の史跡、日本さくら名所100選、日本の歴史公園100選、日本の都市公園100選
スタンプ設置場所=高岡市立博物館(鍛冶丸跡)
七尾城
石川県七尾市/中世の山城
15世紀に能登国守護・畠山満慶が築いた山城。
その後、能登畠山氏の居城になり、上杉謙信の城攻めで開城。
前田利家、前田利政が城主が城主となるも、前田家の拠点が小丸山城に移り、天正17年(1589年)に廃城に。
中世の山城ながら、各曲輪の石垣のほとんどが現存しています。
備考=国の史跡、日本五大山岳城
スタンプ設置場所=七尾城史資料館、12月11日~3月10日は七尾市教育委員会文化財課(七尾市役所内)
金沢城
石川県金沢市/加賀藩
天正8年(1580年)、織田信長の配下、佐久間盛政(さくまもりまさ)が加賀一向一揆の拠点だった尾山御坊(おやまごぼう)を制圧し、金沢城に改変して築城。
当初は、織田家の対上杉の前線基地として機能しています。
その後、羽柴秀吉の命で前田利家が入城し、以降、加賀前田100万石の藩庁に。
備考=国の史跡
スタンプ設置場所=二の丸案内所、石川門入口案内所
丸岡城
福井県坂井市/丸岡藩
柴田勝家の甥・柴田勝豊(しばたかつとよ)が北ノ庄城(福井城)の支城として築城。
天守は長年創建時のままの状態で現存し、現存するといわれてきましたが、平成31年3月に坂井市教委が酸素同位体年代調査などの結果をもとに、建造時期は寛永年間(1624年~1644年)と結論づけています。
屋根瓦は地元の笏谷石を使用。
天守周辺は角川映画『戦国自衛隊』(千葉真一主演/昭和54年)のロケ地。
備考=国の史跡、☆現存12天守(国の重要文化財)、日本さくら名所100選、日本の歴史公園100選
スタンプ設置場所=霞ヶ城公園管理事務所
一乗谷城
福井県福井市/戦国時代の山城と城下町(朝倉氏居館)
戦国大名の朝倉氏が5代103年間にわたって越前国を支配した山城と、城下町の跡(一乗谷朝倉氏遺跡)。
朝倉義景館跡、武家屋敷、寺院、町屋、庭園など戦国時代の町並みがほぼ完全な姿で発掘され、一部の家並みは往時のままに復元されています。
備考=★国の特別史跡、特別名勝
スタンプ設置場所=復原町並入口(南・北)
日本100名城 北陸5城 | |
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