愛媛県喜多郡内子町、江戸後期から明治にかけて、和紙と木蝋製造で繁栄した町、内子。当時の面影をとどめる八日市護国地区の商家群は、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定。本芳我家の隣に建つ大村家の建物も、本芳我家同様に国の重要文化財に指定されています。外観のみ見学が可能。
現存する内子最古の商家は国の重要文化財
大村家は、「大和屋」という屋号で、江戸時代から雑貨商と農業、明治時代の中頃には藍作り、染物商を染物、大正初期までは生糸製造、さらに切手等販売へと生業を変えながらも、堅実な暮らしを守ってきた商家で、現存する寛政年間(1789年~1801年)築の建物は国の重要文化財。
平成21年〜平成24年にかけて大規模な保存修理工事が行われ、建築当初の姿に復原。
桟瓦葺き(さんがわらぶき)木造2階建て、漆喰(しっくい)の大壁造り、虫籠窓(むしこまど)を設けた内子の伝統的な町家の姿を今に伝えています。
1階正面の蔀戸(しとみど=吊り下げ式の格子戸)は、往時にはこれを開放して土間や表の店の間などを店舗空間として利用していたのだと推測されています。
旧米岡家(現在の町家資料館)と並び、内子町八日市護国伝統建造物群保存地区でも現存最古の建築物。
内子が製蝋業で栄える以前の町家という点にも注目を(見学は外観のみで内部は非公開)。
大村家 | |
名称 | 大村家/おおむらけ |
所在地 | 愛媛県喜多郡内子町内子2892 |
関連HP | 内子町公式ホームページ |
電車・バスで | JR内子駅から徒歩20分 |
ドライブで | 松山自動車道内子五十崎ICから約2km |
駐車場 | 町並駐車場(80台/有料) |
問い合わせ | 八日市・護国町並保存センター TEL:0893-44-5212 |
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