妙義山第四石門(石門めぐり)

妙義山第四石門(石門めぐり)

赤城山、榛名山(はるなさん)とともに、上毛三山(じょうもうさんざん)に数えられる、妙義山。鋸の歯のように険しい奇峰を連ねる山容は、中国の山水画を思わせます。その代表的な景勝地が妙義山第四石門。中之嶽神社(群馬県下仁田町)を起点とする登山者に人気の「石門めぐり」コースのハイライトにもなっています。

妙義山「石門めぐり」、「お中道」のハイライト

妙義神社下から中之嶽神社をめざし、金洞山(別名中之岳、標高1104m)中腹の奇岩怪石を縫う「お中道」は、洞門くぐりや見晴台もある初心者向きのハイキングコースで、そのハイライトが、第四石門。
巨大な石門からの眺めは絶景で、石門越しに大砲岩を眺望します。
横には休憩にぴったりの小さな園地もあります。
妙義神社から歩き始めると第一見晴、第二見晴、本読みの僧などを経て徒歩2時間。
途中には鉄階段や鎖場もあります。

逆に中之嶽神社(妙義公園駐車場)からの「石門めぐり」コースなら30分~40分ほどだから、足に自信のない人は中之嶽神社を起点に往復を。
「石門めぐり」コースも途中、「かにの横這い」、「たてばり」、「つるべさがり」などの鎖場がありますが、自身のない人向けに迂回路も用意されています(地面が濡れているような場合は迂回路がおすすめです)。

下仁田町観光協会に申し込めばガイドの手配も可能(妙義山のハイライトコースをハイキング+中之嶽神社宮司によるお話し)。

妙義山は600万年〜400万年前に爆発した火山。
火山から噴き出た火山噴出物が長い年月雨風に削られることでできた奇勝で(ただし、なぜこのような石門群ができたのかはよくわかっていません)、下仁田ジオパーク(テーマは「~多様な大地の変動から古代人の足音まで~」)のジオサイトにもなっています。

妙義山 石門めぐり(石門群登山道) 行程

妙義公園駐車場〜(徒歩5分)〜石門入口〜(徒歩2分)〜第一石門〜(かにの横這い=鎖場、たてばり・鎖場経由/徒歩10分)〜第二石門〜(徒歩5分)〜つるべ下がり(鎖場)〜(徒歩12分)〜第三石門(潜り抜けは不可)〜(徒歩3分)〜休憩広場・第四石門/日暮らしの景〜(徒歩10分)〜大砲岩(鎖場)・天狗のひょうてい・胎内くぐり/妙義山の絶景〜(徒歩20分)〜見晴らし〜(徒歩25分)〜中之嶽神社〜(徒歩3分)〜妙義公園駐車場
所要:1時間10分

妙義山第四石門(石門めぐり)
名称 妙義山第四石門(石門めぐり)/みょうぎさんだいよんせきもん(せきもんめぐり)
所在地 群馬県甘楽郡下仁田町上小坂
関連HP 下仁田町公式ホームページ
電車・バスで JR松井田駅からタクシーで20分、中之岳ドライブイン下車、徒歩40分で第四石門
ドライブで 上信越自動車道松井田妙義ICから約10kmで妙義公園駐車場
駐車場 妙義公園駐車場(100台/無料)
問い合わせ 下仁田町商工観光課 TEL:0274-82-2111
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
中之嶽神社

中之嶽神社

妙義神社と同じで太古、波己曽神(はこそかみ)を祀った群馬県下仁田町の社が中之嶽神社。波己曽とは妙義の岩峰のこと。日本武尊が妙義山に登拝、欽明天皇の御代に社殿を造営と伝わります。寿永2年(1183年)には藤原祐胤が神剣を奉納しています。轟岩(

妙義神社

妙義神社

白雲山、金洞山、金鶏山の3つの峰からなる、日本三大奇勝(耶馬渓・寒霞渓・妙義山)のひとつ、妙義山(群馬県富岡市)。その白雲山東麓の山腹にある古社が、妙義神社です。社伝によれば創建は宣化天皇2年(539年)という古社で、日本武尊、菅原道真、伊

妙義神社総門(旧白雲山石塔寺仁王門)

妙義神社総門(旧白雲山石塔寺仁王門)

神仏集合時代(明治の神仏分離、廃仏毀釈まで)、妙義神社には別当(神社を管理する寺)として上野寛永寺の末寺である白雲山高顕院石塔寺がありました。妙義神社境内は上部(随神門から先)の神域と下部(総門とその右手)の旧石塔寺寺域に分かれますが、現在

妙義山

妙義山

群馬県下仁田町、富岡市、安中市の境界に位置する岩峰群が妙義山。その特異なフォルムから霊山と崇められ、信仰の対象となってきました。山麓には、妙義神社、中之嶽神社が鎮座しています。耶馬渓 (やばけい/大分県中津市)、寒霞渓 (かんかけい/香川県

日本三大奇勝

日本三大奇勝(日本三大奇景)とは!?

妙義山 (群馬県下仁田町・富岡市・安中市)、寒霞渓 (香川県小豆島町)、耶馬渓 (大分県中津市)が日本三大奇勝(日本三大奇景)とされています。選者も不明ですし、いつごろから三大奇勝が選ばれたのも定かでありませんが、ほかに自称「日本三大奇勝」

妙義山お中道(妙義山中間道)

妙義山お中道(妙義山中間道)

妙義神社と中之嶽神社を結び、妙義山の中腹を縫うように進むのが妙義お中道(妙義山中間道)。途中には第一見晴、第二見晴という展望地や石門群がありますが、鉄の階段や鎖場などもあるので無雪期のみ歩行可能。関東ふれあいの道「さくらの里と石門のみち」(

 

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

Twitter でニッポン旅マガジンをフォローしよう!

ABOUTこの記事をかいた人。

アバター画像

日本全国を駆け巡るプレスマンユニオン編集部。I did it,and you can tooを合い言葉に、皆さんの代表として取材。ユーザー代表の気持ちと、記者目線での取材成果を、記事中にたっぷりと活かしています。取材先でプレスマンユニオン取材班を見かけたら、ぜひ声をかけてください!

よく読まれている記事

こちらもどうぞ