中之嶽神社

中之嶽神社

妙義神社と同じで太古、波己曽神(はこそかみ)を祀った群馬県下仁田町の社が中之嶽神社。波己曽とは妙義の岩峰のこと。日本武尊が妙義山に登拝、欽明天皇の御代に社殿を造営と伝わります。寿永2年(1183年)には藤原祐胤が神剣を奉納しています。轟岩(とどろきいわ)を御神体とするため、拝殿と幣殿のみで本殿がないのが特徴。

境内社・大国神社も開運の社として有名

轟岩を神体とする巨岩信仰の神社で、祭神は日本武尊(やまとたけるのみこと)。
江戸時代には江戸時代には小幡藩の鎮守社として小幡藩主・織田家、松平家の尊崇を受け、小幡藩3代藩主・織田信久(おだのぶひさ)によって社殿も整備されますが、往時の建物は明治11年の山林火災で焼失。
現存する社殿は、その後の再建です。

境内社の大国神社(甲子大國神社)は、弘仁9年(818年)、空海(弘法大師)が藤原冬嗣(ふじわらのふゆつぐ)とともに妙義山に登拝し、大国主命を奉納したのが始まりと伝えられています(ただし、空海は東国に来たという記録はなく、伝承の域を出ません)。
江戸時代末期から関東周辺では大国天(大黒天)の信仰が盛んになり、大国神社(甲子大國神社)でも元治元年(1864年)、甲子の年に関東一円・信州に甲子講中が結成されています。

現在も暦で甲子(きのえね)の日の前日(年6回)に、『甲子祭』(きのえねさい)の「子の日・子の刻参り」(ねのひねのこくまいり)が齋行されています(子の日に鼠が大国主神を救ったという神話)。
平成17年には高さ20m、重さ8.5tという巨大な大国像も奉納されています。

大国神社(甲子大國神社)の授与品の「野球御守」も人気。
境内には神社が経営する中之嶽ドライブイン(県立妙義公園大駐車場前)があるのでドライブ途中の参拝も便利。
また中之嶽神社を起点とすれば、石門群のハイライト、第四石門は片道30分〜40分ほどでアプローチできます。

中之嶽神社
名称 中之嶽神社/なかのたけじんじゃ
所在地 群馬県甘楽郡下仁田町上小坂1248
関連HP 中之嶽神社公式ホームページ
電車・バスで JR松井田駅からタクシーで25分。または、上信電鉄下仁田駅からタクシーで25分
ドライブで 上信越自動車道松井田妙義ICから約10kmで妙義公園駐車場
駐車場 妙義公園駐車場(100台/無料)
問い合わせ 中之嶽神社 TEL:0274-82-5671/FAX:0274-82-2881
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
妙義山第四石門(石門めぐり)

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妙義神社総門(旧白雲山石塔寺仁王門)

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妙義山お中道(妙義山中間道)

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