浄瑠璃寺(四国八十八ヶ所霊場第46番札所)

松山市浄瑠璃町にある真言宗豊山派の古刹が浄瑠璃寺(四国八十八ヶ所霊場第46番札所)。四国八十八ヶ所霊場の寺が松山市内には8ヶ寺ありますが、その打ち始めの寺が浄瑠璃寺です。708(和銅元)年、行基が薬師如来を祀ったのが始まりで、山号は医王山(いおうざん)。807(大同2)年、空海が荒廃した伽藍を復興しています。

数々のご利益がある寺として信仰を集める

参道入口の石段左横に「永き日や衛門三郎浄瑠理寺」と彫られた正岡子規の句碑が立っています。
俳句稿『寒山落木』明治29年春の部にこの句が収録され、昭和20年に句碑が建立されたもの。
句の「衛門三郎」は、空海がこの地の長者・衛門三郎の邸へ托鉢に来た際、その鉢を叩き割ったことから、衛門三郎に不幸が連続。その結果、四国巡礼に旅立ったという伝承から。
そんな衛門三郎は、「遍路の元祖」とも。
浄瑠璃寺の北にある文珠院が衛門三郎の邸跡と伝わっています。

1715(正徳5)年の山火事による類焼で、本尊・薬師如来像と脇侍・日光・月光菩薩を除いて焼失。
現存する堂宇は江戸時代後期の再建。

ご利益が多い寺として知られ、願いをひとつだけ叶えてくれる「一願弁天」、樹齢1000年と伝わるイブキビャクシンの大木は延命・豊作に、本堂脇の仏足石は健脚や交通安全に、仏手石は智恵や技能に、「おかけください。霊鷲山(りょうじゅせん=釈迦仏が『無量寿経』や『法華経』を説いたとされるインドの霊峰)の石が埋め込んであります」との説法石と、まさに諸願成就の寺。

47番札所・八坂寺は、同じ浄瑠璃町の町内。距離も1kmほどしか離れていないので、ここは移動がラクチンです。

仏足石(佛足石)
説法石

霊場間の距離・時間

45番札所・岩屋寺(愛媛県上浮穴郡久万高原町七鳥) — (35km/1時間) — 46番札所・浄瑠璃寺(愛媛県松山市浄瑠璃町) — (1km/5分) — 47番札所・八坂寺(愛媛県松山市浄瑠璃町)

浄瑠璃寺(四国八十八ヶ所霊場第46番札所)
名称 浄瑠璃寺(四国八十八ヶ所霊場第46番札所)/じょうるりじ
Temple 46: Joruriji
所在地 愛媛県松山市浄瑠璃町282
関連HP 四国八十八ヶ所霊場会公式ホームページ
電車・バスで 伊予鉄道松山市駅から伊予鉄バス久谷行きで40分、浄瑠璃寺前、徒歩2分
ドライブで 松山自動車道松山ICから約8.5km
駐車場 10台/無料
問い合わせ 浄瑠璃寺 TEL:089-963-0279
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

八坂寺(四国八十八ヶ所霊場第47番札所)

2017年10月8日

岩屋寺(四国八十八ヶ所霊場第45番札所)

2017年10月8日

 

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