石鎚神社・本社(口之宮)

石鎚神社・本社(口之宮)

愛媛県西条市、西日本の最高峰・石鎚山(いしづちさん)を御神体とする神社が、石鎚神社。山麓の本社(口之宮)、中腹の成就社(中宮)、山頂の頂上社(奥宮)、そして石鎚ドライブウエイの終点に土小屋遥拝殿の4社があり、本社と成就社には通年、神官が常駐し、参拝が可能です。

石鎚山御神体とする石鎚信仰の本社

石鎚神社・本社(口之宮)

もともと石鎚山は修験道の山(神仏習合の山岳修験)でもあり、飛鳥時代の天武天皇14年(685年)、修験道の開祖・役小角(えんのおづぬ=役行者・えんのぎょうじゃ)が開山したという伝承があります。
平安時代初めに金色院前神寺を創建、空海も修行したことで知られ、石鈇山蔵王権現(いしづちさんざおうごんげん)と称していました。
平安時代に編纂された『延喜式神名帳』にも石鈇神社(いしづちじんじゃ)として記載。

明治初年の神仏分離で前神寺は別当寺としての機能を失い、江戸時代に参詣者に便宜を図った里前神寺が、石鎚神社の口之宮本社となってのです。
江戸時代には仏殿が並び、寛文10年(1670年)、西条藩の初代藩主となった松平頼純(まつだいらよりずみ)は、東照宮を創建していますが、明治初年の神仏分離、廃仏毀釈、修験道の禁止で廃絶し、僧は神官に転じて、石鎚山を神体とする信仰を今に伝えています。
石鈇神社から石鎚神社に変更されたのは明治35年のこと。

石鎚神社・本社は、山麓にあるため、初詣なども可能なのが、口之宮の本社。
祖霊殿には石鎚山開山の祖、役行者を祀っています。
石鎚神社会館もあり、宿泊も可能。

石鎚神社・本社(口之宮)
石鎚神社・本社(口之宮)
名称 石鎚神社・本社(口之宮)/いしづちじんじゃ・ほんしゃ(くちのみや)
所在地 愛媛県西条市西田甲797
関連HP 石鎚神社公式ホームページ
電車・バスで JR石鎚山駅から徒歩10分
ドライブで 松山自動車道いよ西条ICから約9km
駐車場 400台/無料
問い合わせ 石鎚神社 TEL:0897-55-4044/FAX:0897-55-7242
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
石鎚山・お山開き大祭(石鎚神社夏季大祭)

石鎚山・お山開き大祭(石鎚神社夏季大祭)

愛媛県西条市の石鎚神社 で、毎年7月1日〜7月10日に斎行されるのが、石鎚山・お山開き大祭(石鎚神社夏季大祭)。古くから「お山開き」と呼ばれる石鎚山の開山祭で、参加者は「お山詣り」、「石鎚導者(どうじゃ)」と称され、全国各地より数

石鎚神社・成就社(中宮)

石鎚神社・成就社(中宮)

愛媛県西条市、石鎚山中腹(7合目)、石鎚登山ロープウェイを下車し、徒歩25分ほどの場所に鎮座するのが石鎚神社・成就社(中宮)。神仏習合時代には奥前神寺があった地で、ここから上部が女人禁制の霊域でした。石鎚山の登拝口、神域の入口に建つ中宮明治

前神寺(四国八十八ヶ所霊場第64番札所)

前神寺(四国八十八ヶ所霊場第64番札所)

愛媛県西条市洲之内にある真言宗石鈇派総本山の寺、前神寺(まえがみじ)。霊峰石鎚山の麓に建つ、石鎚信仰の根本道場で、四国八十八ヶ所霊場第64番札所。奈良時代、修験道の開祖・役小角(えんのおづぬ=役行者)により開かれ、桓武天皇の勅願寺として、歴

石鎚神社・頂上社(奥宮)

石鎚神社・頂上社(奥宮)

愛媛県西条市、霊峰・石鎚山を御神体と仰ぐ、石鎚信仰。石鎚山の山頂に鎮座するのが、石鎚神社・頂上社(奥宮)です。社殿には3体の御神像(玉持ちの御神像、鏡持ちの御神像、剣持ちの御神像)が祀られ、夏山の登拝シーズン期間のみ、神像に触れる御神像拝戴

 

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

Twitter でニッポン旅マガジンをフォローしよう!

よく読まれている記事

こちらもどうぞ