愛媛県今治市、瀬戸内海の来島海峡を跨いで大島と四国を結ぶ長大橋が、来島海峡大橋(来島海峡第一大橋、来島海峡第二大橋、来島海峡第三大橋の総称)。西瀬戸自動車道(瀬戸内しまなみ海道)の一部ですが、橋の北側に自転車歩行者道、南側に原付道が備えられており、サイクリング、徒歩で瀬戸内海を横断できる仕組みに。
全長4.1kmの3吊橋にサイクリング&歩行者道が併設
尾道と今治を結ぶ西瀬戸自動車道(瀬戸内しまなみ海道)は、全長60kmほどの自動車専用道路ですが、橋梁の部分のみ、原付道(125cc以下の原動機付自転車の専用道)と自転車歩行者道が併設され、サイクリングはもちろん、尾道から今治まで、瀬戸内海を歩いて渡ることも可能です。
「サイクリストの聖地」とも呼ばれ、アメリカ・CNNの「世界の最も素晴らしい7大サイクリングコース」(平成26年5月19日)にも選ばれています。
歩行者は無料ですが、自転車・原付は有料になっています(自転車・原付は来島海峡大橋中間の馬島に料金箱が設置され、そこに投入)。
注意したいのは入口で、西瀬戸自動車道の自動車専用道路の入口(インターチェンジ)とは異なるルートで、一般道に推奨ルートを示す案内標示(ブルーライン)、1kmごとに距離標示が示されています。
来島海峡大橋上は、自転車歩行者道として、自転車と歩行者が混在して通行するため、歩行者優先の通行となっているので、自転車利用者はそれを肝に銘じての走行を。
全長2.5mを超えるタンデム自転車は、橋上での転回ができません。
逆に歩いて橋を渡る場合には、自転車の通行に十分な注意が必要です。
来島海峡第三大橋と来島海峡第二大橋の間、馬島部分では、馬島に降りるためのエレベーターが設置されています。
来島海峡大橋の北側部分に自転車歩行者道が通っていますが、来島海峡第二大橋、来島海峡第三大橋は道路部分が海面上78mに位置し、風が強いケースもあるので、天気予報の風力に留意して通行を。
来島海峡大橋途中には海側に張り出した休憩所が2ヶ所設置されています。
ちなみに電動キックボードは、自転車歩行者道の通行が可能で、原付道は走行できません。
サイクリングターミナルは来島海峡大橋の今治市街側に「サンライズ糸山」(レストラン・売店営業、宿泊も可能、EVバイク・レンタサイクル用意)、大島側に「よしうみいきいき館」(レストラン・売店営業、海鮮七輪バーベキューが人気、来島海峡急流観潮船が出航)があり、活用できます。
最西端の来島海峡第三大橋から眺望する小島には、芸予要塞(来島要塞)・小島砲台跡があります(日清戦争後の明治30年に大日本帝国陸軍が着工した要塞です)。
来島海峡大橋・自転車歩行者道 | |
名称 | 来島海峡大橋・自転車歩行者道/くるしまかいきょうおおはし・じてんしゃほこうしゃどう |
所在地 | 愛媛県今治市〜大島間 |
関連HP | JB本四高速 – 本州四国連絡高速道路株式会社公式ホームページ |
電車・バスで | JR波止浜駅から徒歩30分で今治市サイクリングターミナル サンライズ糸山 |
ドライブで | 今治小松自動車道今治湯ノ浦ICから約17km |
駐車場 | 今治市サイクリングターミナル サンライズ糸山(30台/無料) |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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