木曽川文庫

木曽川文庫

愛知県愛西市にある国の重要文化財、船頭平閘門(せんどうひらこうもん)一帯は、船頭平河川公園として整備されていますが、その一角にある船頭平閘門管理所の2階が木曽川文庫。木曽三川(きそさんせん)分流工事や船頭平閘門建設の歴史を紹介する図書を収蔵、閲覧できます。

木曽三川に関する治水の資料館

木曽川文庫

明治時代に行なわれた船頭平閘門の建設や木曽三川下流部の改修工事は、堤防や運河の技術に長けたオランダから招いた土木技師ヨハネス・デ・レーケ(ヨハニス・デ・レーケ/Johannis de Rijke)の指導で進められました。
デ・レーケの資料を始め、木曽三川に関する図書などを収蔵し閲覧できる施設が木曽川文庫です。

船頭平閘門のシステムを紹介したジオラマは必見。
デ・レーケの孫、マリア・G・デ・グラーフさんが寄贈したデレーケ使用の眼鏡なども展示されています。

大正12年3月に、海津町の木曽・長良背割堤付け根に建てられた三川分流碑の拓本もありますが、「デ・レーケについての記述はなく、わずかに「明治六年、官、蘭人を聘して地勢を測勘し行程を規画する」とあるだけ」です。

木曽三川分流工事

木曽川、長良川、揖斐川が木曽三川で、その河口部は、洪水のたびに水路を変え、住民は堤防で囲った「輪中」(わじゅう)という独特な土地に暮らしていました。
愛知県・岐阜県・三重県の三県一体の陳情により、明治政府によって招かれたオランダ人技師ヨハネス・デ・レーケ(ヨハニス・デ・レーケ)が明治20年〜明治45年に作成した計画に基づいて施工された工事が木曽三川分流工事。
木曽川と長良川に挟まれた福原(現在の愛西市立田町福原)には船の往来を可能とする船頭平閘門が建設されたのです。

木曽川文庫
名称木曽川文庫/きそがわぶんこ
所在地愛知県愛西市立田町福原
関連HP木曽川下流河川事務所公式ホームページ
電車・バスでJR長島駅からタクシーで10分
ドライブで東名阪自動車道長島ICから約4km
駐車場船頭平河川公園駐車場(68台/無料)
問い合わせ木曽川文庫 TEL:0567-24-6233/FAX:0567-24-5166
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
羽根谷だんだん公園(羽根谷砂防堰堤)

羽根谷だんだん公園(羽根谷砂防堰堤)

「砂防の父」と呼ばれるオランダ人技師ヨハネス・デ・レーケ(ヨハニス・デ・レーケ/Johannis de Rijke)の指導で現・海津市(旧・南濃町)の羽根谷に築かれた羽根谷砂防堰堤。一帯は羽根谷だんだん公園として整備され、そのビジターセンタ

船頭平河川公園

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明治35年に完成した重要文化財に指定の船頭平閘門(せんどうひらこうもん/愛知県愛西市)。木曽川と長良川を往来できるようにしたパナマ運河式の運河にある閘門は国の重要文化財ですが、閘門南側の運河と長良川に挟まれた高水敷(こうすいじき)2.7ha

船頭平閘門

船頭平閘門

長良川の河口から上流へと遡ること12km、愛知県愛西市にある船頭平閘門(せんどうひらこうもん)は、明治時代の木曽三川分流工事によって生じた、木曽川と長良川を結ぶ運河水面の高低差(1mほど)を克服するために設置されたパナマ運河式の閘門。国の重

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