愛知県刈谷市広小路にある浄土宗西山禅林寺派、十念寺。境内には延享4年(1747年)以降、譜代大名として刈谷藩2万3000石の藩主を務めた土井家廟所があります。本尊は阿弥陀如来で、十一面観音菩薩像は元禄15年(1702年)、上総の大多喜藩から刈谷藩に転封した阿部正春(あべまさはる)の寄進。
境内に刈谷藩主・土井家の廟所が現存
寺伝によると奈良時代に行基が開創したと伝える古刹。
室町時代に浄土宗に改宗し、十念寺になったもの。
刈谷城下の東南の入口に位置するため、寺が防衛的な機能も担っていたとも推測できます。
藩政時代には刈谷藩の庇護を受け、広大な境内を誇りましたが、今では往時の4分の1に縮小されています。
刈谷藩は藩主の交代の非常に激しい藩でしたが延享4年(1747年)に入城した土井利信(どいとしのぶ)以降は、廃藩置県まで土井家が藩主を務めています。
三河土井家(利長系)は徳川秀忠政権における老中として、絶大な権勢を誇った土井利勝の家系で、古河土井家は兄の土井利隆の流れ(本家)。
最後の藩主となった土井利教(どいとしのり)は、明治2年に版籍を奉還し(戊辰戦争時には内部対立を生みながら最終的には勤王派で、駿府城の守備を担当)、刈谷藩知事となっています。
十念寺・土井家廟所 | |
名称 | 十念寺・土井家廟所/じゅうねんじ・どいけびょうしょ |
所在地 | 愛知県刈谷市広小路4-219 |
関連HP | 刈谷市観光協会公式ホームページ |
電車・バスで | 名鉄刈谷市駅から徒歩5分 |
ドライブで | 伊勢湾岸自動車道豊明ICから約7km |
駐車場 | 市営御幸駐車場(80台/1時間まで無料、以降有料) |
問い合わせ | 十念寺 TEL:0566-21-0854 |
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