家康没後3年目の元和5年(1619年)、尾張藩の初代藩主・徳川義直(徳川家康の九男)は日光山輪王寺(神仏混淆時代で境内に東照宮が祀られていた)に準じた様式で、名古屋城三の丸・亀尾天王社(現在の那古野神社)の隣地に天海を開基とする天長山尊寿院(神宮寺)を創建し、東照宮の社殿を建立、それが現在の名古屋東照宮です。
かつて名古屋城三の丸に鎮座した東照宮
清洲から名古屋に城(藩庁)と城下町が移される清洲越しが完了し、徳川義直が名古屋城入りするのは元和2年(1616年)のことですから、早速、東照宮創建に取りかかったことがわかります。
廃藩置県後の明治9年に陸軍・名古屋鎮台が城内に置かれたのを機に、隣接する亀尾天王社とともに現在地(旧藩校明倫堂跡地)に遷座しています。
戦前は、創建以来の権現造の本殿、渡殿、楼門、唐門、透塀、楽所、社務所があり、国宝級の建造物が並んで壮観でしたが残念ながら戦災(名古屋空襲)で名古屋城天守などとともに灰となってしまいました。
現存する本殿は、昭和28年に藩祖・徳川義直の正室・高原院殿(浅野幸長の娘・春姫)の霊廟(創建当初は大須・萬松寺にありました)を移築したもので、慶安4年(1651年)の築。
4月16日・17日に齋行される例祭は戦前には『名古屋祭』と称して山車9台も出た壮麗なものでした。
一富士、二鷹、三茄子の縁起のよい初夢鈴(名古屋の郷土玩具)が授与品になっています。
東照宮守は、開運厄除け、出世開運などにご利益があるのだとか。
名称 | 名古屋東照宮/なごのじんじゃ |
所在地 | 愛知県名古屋市中区丸の内2-3-37 |
関連HP | 名古屋東照宮公式ホームページ |
電車・バスで | 地下鉄桜通線・鶴舞線丸の内駅から徒歩7分 |
ドライブで | 名古屋高速都心環状線丸の内ランプから約1km |
駐車場 | 5台/なし |
問い合わせ | TEL:052-231-4010/FAX:052-231-4149 |
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