秋田県仙北市、武家屋敷が残り、「みちのくの小京都」とも称される角館(かくのだて)。なかでも通称「武家屋敷通り」には20軒ほどの武家屋敷が建ち並んでいますが、武家屋敷通り北端に建つ石黒家は、佐竹北家に仕えた150石ほどの役人で、財政や学問に秀でた家柄。有料施設として公開され、見学が可能。
現存する角館の武家屋敷では最古の建物
文化6年(1809年)築という薬医門と、のぞき窓の付いた黒板塀がめぐらされた屋敷は、角館に現存する武家屋敷のなかでは最古のもの。
茅葺き屋根の母屋には賓客用と家人用の2つの玄関があるなど、簡素ななかにも家の格式を感じさせています。
今も末裔が住居として暮らしてはいるものの、母屋の座敷や庭園など内部を一般公開(公開エリアは屋敷全体の半分程度ですが、部屋内部の案内を、随時実施)。
角館の武家屋敷の中では、唯一、直系の子孫家族が母屋に住み続ける武家屋敷としても、貴重な存在。
敷地内には明治25年に建てられた文庫蔵と大正8年に建てられた味噌蔵もあり、文庫蔵は、重厚な黒漆喰の壁に白漆喰の鏝絵が映える土蔵造り。
一部が展示室になっており、代々伝わる武具や西洋解剖学書の訳本『解体新書』の初版本の写し、江戸末期の角館町割絵図など、藩政時代の貴重な資料や古文書、雪国の生活道具を展示解説。
季節により、江戸末期の古今雛などの特別展示も行なっています。
武家屋敷石黒家周辺一帯は、武家町として国の重要伝統的建造物群保存地区(仙北市角館伝統的建造物群保存地区)に指定されています。
武家屋敷石黒家 | |
名称 | 武家屋敷石黒家/ぶけやしきいしぐろけ |
所在地 | 秋田県仙北市角館町表町下丁1 |
関連HP | 武家屋敷石黒家公式ホームページ |
電車・バスで | JR角館駅から徒歩20分 |
ドライブで | 秋田自動車大曲ICから約25km |
駐車場 | 市営桜並木駐車場(100台/有料) |
問い合わせ | 武家屋敷石黒家 TEL:0187-55-1496/FAX:0187−55-1496 |
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