秋田県仙北市、「みちのくの小京都」とも称される角館の武家屋敷のひとつが角館歴史村・青柳家。幕末の石高は150石ほどで、佐竹北家の組頭役を務めた青柳家。武家屋敷通りでもひときわ目を引く薬医門は、万延元年(1860年)の築造。この門の大きさ、壮麗さからも家格の高さがわかります。
角館を代表する武家屋敷で約3万点もの資料を展示
母屋は薬医門の建てられた万延元年(1860年)以前の建築とされ、東北の代表的民家「曲り家」的な構造。
賓客を迎えるための正玄関、座敷の欄間に施された透かし彫りなど、武家らしい装飾と設えがあります。
敷地内には約3万点という収蔵資料を展示するための施設も多く、母屋に隣接する蔵を利用した「武器蔵」では、重要文化財の秋田郷土剣など、江戸時代から伝わる文献や武具などを公開。
土蔵を利用した「武家道具館」では当時の生活様式を伝える武家道具を展示。
「時代体験庵」では、自由に兜の着用と写真撮影、駕籠かき体験が可能です。
また旧家を移築した「秋田郷土館」では、囲炉裏が切られ、雪国ならではの生活を伝える展示や、イタヤカエデを使った工芸品(イタヤ細工)などの実演販売も実施。
「時代体験庵」では、
『解体新書』の挿絵を描いた小田野直武は角館の武士で、青柳家とは縁戚関係にありました。
青柳家と関係の深い小田野直武と『解体新書』、その画業について展示するのが「解体新書記念館」です。
敷地内にはほかに、稲庭うどんが味わえる「お食事処 森の食彩館」、1階がコーヒーやスイーツでくつろげる喫茶室とショップ、2階はアンティークギャラリーとなった「ハイカラ館」、角館伝統の桜皮細工や角館焼など、地元の特産品を販売するお土産処も点在。
3000坪もの広大な敷地には、樹齢数百年という巨木や600種以上の草木が生い茂り、4月下旬〜5月初旬には、見事な花を咲かせる八重のしだれ桜「青柳八重紅枝垂桜」など、美しい自然も必見です。
角館の武家屋敷通り一帯は、武家町として国の重要伝統的建造物群保存地区(仙北市角館伝統的建造物群保存地区)に指定されています。
角館歴史村・青柳家 | |
名称 | 角館歴史村・青柳家/かくのだてれきしむら・あおやぎけ |
所在地 | 秋田県仙北市角館町東勝楽丁26 |
関連HP | 角館歴史村・青柳家公式ホームページ |
電車・バスで | JR角館駅から徒歩20分 |
ドライブで | 秋田自動車大曲ICから約25km |
駐車場 | 市営桜並木駐車場(100台/有料) |
問い合わせ | 角館歴史村・青柳家 TEL:0187-54-3257/FAX:0187-53-2006 |
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