小坂鉄道レールパーク

小坂鉄道レールパーク

小坂製錬小坂製錬所で製造された濃硫酸を輸送するため秋田県大館市の大館駅から秋田県小坂町の小坂駅に至る鉄道が小坂鉄道。平成6年に旅客輸送を、さらに平成21年に廃線となりましたが、駅舎と車両などが小坂町に無償譲渡され、平成26年6月1日に「小坂鉄道レールパーク」としてオープン。レールバイクや観光トロッコも人気です。

「観て・学んで・体験できる」がキャッチフレーズ

小坂鉄道レールパーク
観光トロッコ
小坂鉄道レールパーク
レールバイク

展示見学施設としては、明治42年開業の古い駅舎がそのまま残る旧小坂駅舎、昭和37年に建築された機関車庫、歴代社長や来賓の来訪時に使われたハ1貴賓客車や大正15年に導入された11号蒸気機関車、DD131・DD132・DD133ディーゼル機関車、DD13-556ディーゼル機関車、キ115ラッセル車、TMC100形モーターカーなどを展示する車両展示場があります。
車両展示場では、奥羽本線経由で上野駅〜青森駅に運転された寝台特急「あけぼの」の24系客車(オハネフ24=開放B寝台車)の車内を常時公開し、鉄道ファンには人気です。

体験としては、小坂駅構内の線路の上をレールバイクで走ったり、観光トロッコに乗車したり、さらにはディーゼル機関車運転体験(午前は駅舎会議室で座学を受講し、午後は駅構内路線で運転実技/18歳以上で、事前予約制)が可能です。

宿泊施設として「宿泊ブルートレインあけぼの」を営業(グリーンシーズンの金・土曜のみ)。
A寝台個室(定員2名)、B寝台個室(定員1名)に宿泊可能です。

なお、小坂鉄道レールパーク、康楽館、小坂鉱山事務所の3館共通入館券も販売(康楽館常打芝居観覧と
3館施設見学券もあります)。

小坂鉄道の歴史

皇太子(大正天皇)が小坂鉱山へ視察に訪れる直前の明治41年9月15日に軌間762mm(ナローゲージ=軽便鉄道)で開通した小坂鉱山専用鉄道が前身。
明治42年に小坂鉄道となって旅客輸送も開始。
昭和37年に軌間を当時の国鉄と同じ1067mmに改軌、ディーゼル機関車、ディーゼル車が導入されました。
平成6年10月1日、旅客営業が廃止。
平成21年4月1日、全線廃止。

小坂鉄道
DD133が牽引する濃硫酸を積んだタンク車
小坂鉄道レールパーク
名称小坂鉄道レールパーク/こさかてつどうてーるぱーく
所在地秋田県鹿角郡小坂町小坂鉱山古川20-9
関連HP小坂鉄道レールパーク公式ホームページ
電車・バスで十和田南駅から秋北バス小坂行きで25分、小坂小学校前下車、徒歩2分
ドライブで東北自動車道小坂ICから約2.4km
駐車場70台/無料
問い合わせ小坂鉄道レールパーク TEL:0186-25-8890/FAX:0186-26-2002
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
明治百年通り

明治百年通り

経済産業省の近代化産業遺産に認定される康楽館、そして小坂鉱山事務所、天使館(昭和6年に開園の「聖園天使園」)。3軒が軒を並べる通りが明治百年通りで、国土交通省の都市景観大賞「美しいまちなみ賞」、手づくり郷土賞を受賞しています。6月にはニセア

康楽館

白亜の西洋建築物の康楽館は明治43年、明治後半には日本一の銅の産出を誇った小坂鉱山の厚生施設として建てられた芝居小屋。洋風の外観に反して内部は純和風の造りで、花道や回り舞台、昔ながらの桟敷席が設けられています。当時から照明施設を備え、東北随

小坂鉱山事務所

江戸末期に発見された小坂鉱山(こさかこうざん)。その全盛期に藤田組によって建てられたのが小坂鉱山事務所。平成9年まで現役で使用されていましたが、平成13年、現在地に移築・復原。のちに鉱山の娯楽施設として建てられた芝居小屋・康楽館(こうらくか

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