真山神社

真山神社

秋田県男鹿市、男鹿半島南部の本山や東部の寒風山と同様に、古くから山岳信仰の霊場として栄えた地に建つ神社が真山神社(しんざんじんじゃ)。明治初年の神仏分離、廃仏毀釈や、修験道の廃止令で赤神山光飯寺が廃寺となり、真山神社に。なまはげゆかりの社としても有名です。

なまはげは、神の使者「神鬼」の化身!

社伝によれば、景行天皇の御代、武内宿禰(たけしうちのすくね=記紀に記載される伝説上の人物ですが、景行天皇とともに実在性には疑問符も)が貞観年間(859年〜877年)、円仁(慈覚大師)が涌出山(わきいでやま、現在の男鹿真山・男鹿本山)を二分し、北を真山、南は本山とし、修験道とともに天台密教の赤山大明神(泰山府君・たいざんふくん/唐の赤山にあった道教の神・泰山府君を勧請して現在の赤山禅院を創建)と習合。
南北朝時代には真言宗に転じ、さらに藩政時代には秋田藩主・佐竹氏の祈願所となりました。

神仏習合の平安時代末期、長治年間(1104年〜1106年)から執り行なわれる『柴灯祭』(せどまつり)は、正月3日境内に柴灯を焚き上げ、この火で炙った大餅をお山の神に献ずる儀式で、餅を受けとるためにお山から下山する神の使者「神鬼」の化身がなまはげ。
2月第2金・土・日曜には、男鹿市の行事として、真山神社を会場に『なまはげ柴灯まつり』が執り行なわれています。

真山神社の山門が仁王像を祀る仁王門なのは神仏習合時代の名残り。

同じ男鹿市にある赤神神社五社堂は、円仁(慈覚大師)が赤神山日積寺永禅院として堂宇を整えたと伝えられ、明治初年の神仏分離、廃仏毀釈で赤神神社となったもの。
赤神明神は、京都・赤山禅院の泰山府君(赤神大明神)と同じ。

真山神社
名称 真山神社/しんざんじんじゃ
所在地 秋田県男鹿市北浦真山水喰沢97
関連HP 真山神社公式ホームページ
ドライブで 秋田自動車道昭和男鹿半島ICから約33km
駐車場 50台/無料
問い合わせ 真山神社社務所 TEL:0185 -33-3033/FAX:0185-33-2468
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
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