赤神神社五社堂

赤神神社五社堂

秋田県男鹿市、男鹿半島の西端の本山、鬼が積んだという伝承の999段の石段を上った先にあるのが赤神神社五社堂。山中に同じ形式の5棟の社殿が並び建つのが名の由来で、現存する建物は宝永6年(1709年)、秋田藩主・佐竹義格(さてけよしさだ)の寄進で国の重要文化財。

赤神権現を信仰する修験道場として隆盛

男鹿半島は神仏習合の時代、男鹿半島南部の本山、東部の寒風山、そして北部の赤神山光飯寺(現在の真山神社)と山岳信仰の霊場として栄えました。

貞観年間(859年〜877年)、円仁(慈覚大師)が涌出山(わきいでやま、現在の男鹿真山・男鹿本山)を二分し、北を真山、南は本山とし、修験道とともに天台密教の赤神権現(赤山大明神=泰山府君・たいざんふくん/唐の赤山にあった道教の神・泰山府君を勧請して現在の赤山禅院を創建)と習合。
南北朝時代には真言宗(真言密教)に転じ、さらに藩政時代には秋田藩主・佐竹氏の祈願所となりました。

本山である現在の赤神神社五社堂の地には、貞観2年(860年)、円仁(慈覚大師)が赤神山日積寺永禅院を創建。
建保4年(1216年)、比叡山の鎮守、山王権現(山王七社)を勧請して造営されたのが、現在の五社堂です。
大己貴神(本地仏・釈迦如来)、大山咋神(本地仏・薬師如来)、田心姫神(本地仏・阿弥陀如来)、大山咋神荒魂(本地仏・千手観音)、白山姫神(本地仏・十一面観音)、鴨玉依姫命(本地仏・地蔵菩薩)、鴨玉依姫神荒魂(本地仏・普賢菩薩)が山王七社(山王権現)です。

赤神権現を信仰する修験道場として、最盛期には9ヶ寺48坊を数えて隆盛しましたが、明治初年の神仏分離、廃仏毀釈で赤神神社五社堂と長楽寺のみとなっています。

五社堂には神仏分離、廃仏毀釈以前には、中央(赤神権現堂)に釈迦如来、阿弥陀如来、左の2棟に地蔵菩薩、千手観音菩薩、右の2棟に十一面観音菩薩、普賢菩薩(ふげんぼさつ)を祀っていました。
現存する木造十一面観音菩薩立像は、円空の作と伝えられ、秋田県の文化財に指定されています。

秋田県道59号男鹿半島線沿いには、なまはげ像、ゴジラ岩もあるので時間が許せば合わせて見学を。

赤神神社五社堂
名称 赤神神社五社堂/あかがみじんじゃごしゃどう
所在地 秋田県男鹿市船川港本山門前祓川35
関連HP 男鹿市公式ホームページ
電車・バスで JR男鹿駅から男鹿市内路線バス門前駐車場行きで終点下車、徒步25分
ドライブで 秋田自動車道昭和男鹿半島ICから約36km
駐車場 門前駐車場を利用
問い合わせ 男鹿市観光課 TEL:0185-24-9141/FAX:0185-23-2424
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
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