秋田潟上ウインドファーム

秋田潟上ウインドファーム

男鹿半島(おがはんとう)の南側6kmの海岸線に設置された22基の巨大風車群が秋田潟上ウインドファーム。八郎潟の南、潟上市(かたがみし)から秋田市にかけての海岸線には防風林が広がり、ほとんどが秋田県有地であることを利用し、風力発電の風車が築かれているのです。

秋田県下最大の風力発電施設

秋田潟上ウインドファーム

秋田の地元企業「ウェンティ・ジャパン」を筆頭に(51%出資)、三菱商事パワー(三菱商事の100%子会社)、シーテックの3社が秋田潟上ウインドファーム合同会社を設立し、風力発電事業を展開するもの。
「秋田の風を、秋田のために生かす」をモットーに始まった秋田の風力発電事業。
秋田潟上ウインドファーム22基の南には、地元企業が主体となって出資するA-WINDENERGYの運営するA-WINDかたがみ風力発電所(17基)が連続。
男鹿半島には風の王国・男鹿(4基)、そして秋田沖の日本海の洋上に秋田洋上風力発電(14基=国内初となる大規模洋上風力発電)と風車群が集中しています。

「今ある資源のなかから産業振興を図り、雇用拡大に繋げよう」と秋田県は新エネルギー産業戦略を立ち上げ、代々悩まされてきた日本海からの強風、そして県の保安林として松林が長く続く沿岸部を生かして、日本海の沿岸部と大潟村に合計1000基の風車を建設するという壮大な構想を描いているのです。

その一環として、松林にGE(ゼネラル・エレクトリック)製の3.2MW型大型風力タービン22基が並ぶ秋田潟上ウインドファームが令和2年に運転開始。
総出力は、一般家庭4万世帯分の電力を賄える規模の6.6万kW。
電力を生み出していますが、本来の目的は、質の高い雇用の創出で、秋田を再生させること。
つまり、県内の資本が中心となって、風力発電に取り組み、風を秋田の新産業にして、若者の県外流出を食い止めるのが目的。
海岸線にズラリと並ぶ風車群には、地元企業家たちのそうした思いが込められているのです。

秋田潟上ウインドファーム
秋田潟上ウインドファーム
名称 秋田潟上ウインドファーム/あきたかたがみういんどふぁーむ
所在地 秋田県潟上市〜秋田市
ドライブで 秋田自動車道昭和男鹿半島ICから約8km
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

 

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