姫路城・井戸櫓(井郭櫓)

北腰曲輪の塩櫓同様に、櫓の中に井戸を構えるという珍しい櫓が井戸櫓(井郭櫓)。井郭櫓(いのくるわやぐら)とも通称されていますが、井戸曲輪にはないため、井戸櫓が正しい呼び名。備前門の近くに位置し、備前丸に居館を構えた池田氏の治世の時代には、ここから御殿へと水を供給したと推測できます。慶長年間の築と推測され、国の重要文化財。

水を供給するだけでなく防御の役割も担った櫓

井戸櫓(井郭櫓)は、一重櫓で、監視目的の与力窓を設けるなど実戦的な構造になっています。
水を供給するだけでなく、「ち」の門から備前門に通ずる天守東側、搦手口の守備を強化する役割を担っていました。

櫓の内部は東室、西室、北室の3室に分かれ、井戸が置かれたのは西室の中央部。
井戸の深さは16.0m、水深1.0mで、往時には釣瓶井戸(つるべいど)でした。

近世城郭以前の井戸と推測できるため、黒田官兵衛もこの水を使っていたのかもしれません。

姫路城・井戸櫓(井郭櫓)
名称 姫路城・井戸櫓(井郭櫓)/ひめじじょう・いどやぐら(いくるわやぐら)
Ido-Yagura(Well Turret),Himeji Castle
所在地 兵庫県姫路市本町68
関連HP 姫路城公式ホームページ
電車・バスで JR・山陽電鉄姫路駅から徒歩15分
ドライブで 山陽自動車道山陽姫路東ICから約6km
駐車場 市営大手門駐車場(600台/有料)、市営姫山駐車場(250台/有料)、市営城の北駐車場(150台/有料)
問い合わせ 姫路城管理事務所 TEL:079-285-1146/FAX:079-222-6050
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

姫路城

2017年12月7日

 

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