青森県黒石市、市街地を走る青森県道38号(五所川原黒石線)沿いにある、名物「黒石つゆやきそば」の店がお食事処妙光。醤油ラーメンのスープを使ったオリジナルの「元祖つゆやきそば」の店は、「黒石つゆやきそば」のルーツの店にもなっています。
偶然で生まれた「元祖つゆやきそば」
昭和53年に開店したお食事処妙光。
店主・中村弘美さんは凧・ねぷた絵師でもあり、店内に飾られる津軽凧は、中村さんが制作したもの。
東京・浅草で料理修行を積んだ後、Uターンして、故郷の黒石で食事処を開店。
「元祖つゆやきそば」が誕生したきっかけは、創業から10年ほどたった日の、ある偶然から。
「ソース焼きそばを調理中、仕上がった焼きそばを誤って醤油ラーメンのスープに入れてしまったことがあったんです。で後で食べてみると、中学生時代によく食べた「美満寿」の『つゆそば』を思い出す味」(店主の中村さん)。
「それならうちは『つゆやきそば』でいこうと思って」というのが、妙光版、黒石つゆやきそばの誕生の由来。
そんな偶然がきっかけで生まれた「元祖つゆやきそば」は、そば系のつゆではなく、焼きそばとラーメンスープの融合ということに。
麺には太平麺(ふとひらめん)を使うのは、黒石やきそばの流儀。
戦後、焼きそば用の麺カッターがなく、うどん用のカッターで代用したところ、ことのほか美味しかったのが始まりという。
できあがった焼きそばをすり鉢(丼)に入れ、鶏ガラや豚バラなどから出汁(だし)をとったラーメンのスープを投入、たっぷりの揚げ玉とネギをのせれば、「元祖つゆやきそば」のハイ、できあがり。
麺にしみ込んだソースとラーメンのスープが合わさり、塩っ辛さや味のくどさもなく、不思議な余韻が生まれるのです。
お食事処 妙光 | |
名称 | お食事処 妙光/おしょくじどころ みょうこう |
所在地 | 青森県黒石市元町66 |
電車・バスで | 弘南鉄道黒石駅から徒歩12分 |
ドライブで | 東北自動車道黒石ICから約5km |
駐車場 | 3台/無料 |
問い合わせ | お食事処 妙光 TEL:0172-53-2972 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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