弘前駅(青森県弘前市)〜黒石駅(黒石市)を結ぶ全長16.8kmの弘南鉄道の鉄道路線が弘南鉄道弘南線。田んぼアート駅(南津軽郡田舎館村)など、津軽平野の田園風景を走るため、「田んぼ鉄道」の愛称があります。ローカル私鉄ながら全線電化で、ワンマン運転が行なわれています。
東急7000系電車が田園地帯を疾走
昭和2年9月7日、弘南弘前駅(現・弘前駅) 〜 津軽尾上駅間が開業。
昭和23年7月1日に青森県下で初の電化となり、昭和25年7月1日、津軽尾上駅〜 弘南黒石駅(現・黒石駅)間が開業し、全線開業となっています。
使われるデハ7000系電車は、東急7000系電車を譲受したオールステンレスカー。
電気品のメーカーには東洋電機製造と日立製作所の2社がありますが、弘南線の東洋電機製造に対して、大鰐線には日立製作所が配置されています。
ビール列車、忘年列車、けの汁列車などイベント列車も随時運行。
冬の積雪に対応するため、除雪用のラッセル車キ104が配備されていますが、昭和4年、苗穂工場製の鉄道省キ104(国鉄キ100形貨車=国鉄初の単線用鋼製ラッセル除雪車)で、昭和43年に弘南鉄道に入線。
前頭部は製造当初、雪をいったん平鋤で跳ね上げ、その上部の楔形の鋤で左右にかき分ける「延鋤型」(のべすきがた)でしたが国鉄時代に直線形の優位性が認められたため、「直線型」に変更されています。
黒石駅に常駐し、冬季はED333に推進され除雪を行ないます。
起点駅の弘前駅では奥羽本線に接続し、特急「つがる」から弘南鉄道への乗り換えが可能。
名物駅弁で、貝焼き味噌、棒鱈とふきの煮付け、身欠きにしんの醤油漬けなどの入った「ばっちゃ御膳」は、JR弘前駅2階・自由通路で販売されています。
弘南鉄道弘南線 | |
名称 | 弘南鉄道弘南線/こうなんてつどうこうなんせん |
所在地 | 青森県弘前市表町2-71〜黒石市緑町1-115 |
関連HP | 弘南鉄道公式ホームページ |
問い合わせ | 弘南鉄道 TEL:0172-44-3136 |
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