長保寺・紀州藩主徳川家墓所
寛文6年(1666年)、熊野路巡視の途中、長保寺(現・和歌山県海南市)に立ち寄った紀州藩主徳川頼宣(とくがわよりのぶ=紀州徳川家の祖、徳川家康の十男)は、周囲が山に囲まれ要害堅固であることから、非常時の陣営となることを加…
寛文6年(1666年)、熊野路巡視の途中、長保寺(現・和歌山県海南市)に立ち寄った紀州藩主徳川頼宣(とくがわよりのぶ=紀州徳川家の祖、徳川家康の十男)は、周囲が山に囲まれ要害堅固であることから、非常時の陣営となることを加…
和歌山県海南市下津町にある天台宗の古刹、長保寺(ちょうほうじ)。長保2年(1000年)、一条天皇の勅願で、慈覚大師・円仁の弟子である性空(しょうくう)が創建。平安時代、長保寺周辺は藤原摂関領だった地で、多くの皇族が熊野参…
神功皇后の新羅遠征(三韓征伐)に従軍し、景行、成務、仲哀、応神、仁徳の天皇に仕えた(200年以上生きたことになります)という伝説上の官吏が武内宿禰(たけのうちのすくね)。和歌山には伝説が数多く残され、武内宿禰が産湯を使っ…
滋賀県長浜市の東部に位置する石田町は、戦国時代末期、豊臣秀吉の五奉行として活躍したといわれる知将・石田三成(いしだみつなり)の出生地。現在は公民館となった石田家の屋敷跡には「石田治部少輔(いしだじぶしょうゆう)出生地」と…
和歌山県海南市にある天台宗の寺が善福院(ぜんぷくいん)。鎌倉時代初期の建保3年(1215年)、臨済宗を開いた栄西が廣福寺五ヶ院のひとつ、宝遊山廣福禅寺として創建。安土桃山時代には加茂氏の菩提寺として栄えましたが、明治の廃…
神奈川県鎌倉市、臨済宗円覚寺派の大本山の円覚寺(えんかくじ)。鎌倉五山第二位という名刹ですが、塔頭(たっちゅう=子院)の正続院にある舎利殿は、国宝。鎌倉はもちろん、神奈川県では唯一の国宝建築物です。正続院は、円覚寺を開山…
玄海灘に突き出した半島の町、佐賀県唐津市肥前町にある農林水産省の「日本の棚田百選」選定の棚田が大浦の棚田。大浦岡、大浦浜、満越の3集落にわたり、30ha、1000枚ほどの棚田です。中世(鎌倉時代)から近世(江戸時代)にか…
長崎県南島原市南有馬町谷水地区にある「日本の棚田百選」にも選ばれている美しい棚田が谷水の棚田(たにみずのたなだ)。平地が少なく狭い耕地を有効に利用するために、斜面に石垣を築き、溜池の水を使って水田耕作が行なわれています。…
長崎県長崎市にある江戸時代初期に華僑(かきょう)が創建した唐寺のひとつで、興福寺、福済寺とともに「長崎三福寺」に数えられるのが崇福寺(そうふくじ)。第一峰門(だいいっぽうもん)は、元禄8年(1695年)再建の中門で、建材…
長崎県長崎市にある江戸時代初期に創建された唐寺のひとつ、崇福寺(そうふくじ)。慶長17年(1612年)の禁教令により、仏教寺院を菩提寺にすることが義務付けられたため、長崎在住の華僑(かきょう)も自らの寺を建立することに。…
岐阜県多治見市虎渓山町にある臨済宗南禅寺派の名刹、永保寺(えいほうじ)。山号の虎渓山(こけいざん)の名称は景色が中国江西省の廬山(ろざん)の麓にある絶景の地・虎渓(こけい)に似ていることに由来。正和2年(1313年)に守…
守護大名・土岐頼貞(ときよりさだ)の招きで臨済宗の僧・夢窓疎石(むそうそせき)が開いたといわれる岐阜県多治見市の名刹、永保寺。国宝に指定される観音堂の前に広がる庭園(永保寺庭園)は創建直後に作庭したと推測できる庭で、国の…
守護大名・土岐頼貞(ときよりさだ)の招きで臨済宗の僧・夢窓疎石(むそうそせき)が開いたといわれる岐阜県多治見市の名刹、永保寺。夢窓疎石は、同門の元翁本元(げんのうほんげん)に寺を譲り、開山としています。永保寺開創の夢窓疎…
岐阜県多治見市虎渓山町にある臨済宗南禅寺派の寺、虎渓山永保寺(こけいざんえいほうじ)。守護大名・土岐頼貞(ときよりさだ)の招きで、臨済宗の僧・夢窓疎石(むそうそせき)が開いたとされる名刹ですが、本堂である観音堂は、夢窓疎…
山口県下関市長府にある曹洞宗の寺、功山寺(こうざんじ)。仏像を安置し礼拝する仏殿は、柱の墨書により元応2年(1320年)の建立と判明し、国宝。入母屋造(いりもやづくり)、檜皮葺き(ひわだぶき)で、禅宗様仏殿として貴重な存…
山口県下関市長府にある曹洞宗の名刹で、長府毛利家の菩提寺が功山寺(こうざんじ)。嘉歴2年(1327年)創建の曹洞宗の寺で、創建当初は長福寺(臨済宗)と称していました。創建以前の元応2年(1320年)建築という純禅宗様建築…
東京都東村山市、臨済宗建長寺派の寺、正福寺(しょうふくじ)。鎌倉幕府第8代執権・北条時宗(ほうじょうときむね/在職1268年〜1284年)が鷹狩時に病に伏した際、地蔵菩薩が夢枕に立って丸薬を与え、それによって病から回復し…
東北にある国宝建築物は、6ヶ所。最北の国宝建築物は、中世の藤原文化を今に伝える中尊寺金色堂(岩手県)です。福島県の白水阿弥陀堂ともに、京で隆盛した末法思想・浄土信仰が東北まで到達していたことを表しています。宮城県の国宝3…