天狗平

天狗平

立山は富山側には標高977mの美女平から標高2450mの室堂平まで南北3km、東西20kmの大高原が広がっています。立山黒部アルペンルート最高所の室堂平のひとつ手前の高原台地が天狗平。室堂ターミナルからも徒歩で1時間ほどのハイキングで到達でき、お花畑、雪渓、雪解け水の流れる小川と本場アルプス顔負けのトレッキングが楽しめます。

高山植物咲き乱れるアルペン的な高原

のびやかな高原地帯を走る立山高原道路はマイカーの通行は不可で立山黒部アルペンルートのバスによる入山となりますが、ぜひ途中下車したいのが天狗平。
室堂ターミナルには外国人ツーリストを含め、人でごった返している時にもこの天狗平を歩く人は殆どいません。
まさに穴場。

天狗平からの大日岳、剣岳の眺めも最高です。
北側には称名川が流れ、峡谷にソーメン滝が落ちています(室堂行きの立山高原バスは、天狗平直前、標高2270m地点のソーメン滝展望台で停車し、ソーメン滝を眺望します)。
天狗平バス停からバス道路(立山有料道路)を500mほど歩けば、ソーメン滝展望台があります。

天狗平〜室堂平の立山登拝道(立山禅定道)は、地獄谷方面へは標高差があまりないので水平歩道という名称が付いていますが、チングルマの群落を歩くため、近年では「チングルマロード」と呼ばれています(地獄谷方面は火山ガスの危険があるため入山禁止です)。
また、天狗平から弥陀ヶ原方面へ立山登拝道(立山禅定道)を少し歩けば、「餓鬼の田圃」(がきのたんぼ)と呼ばれる美しい池塘群があります。

注意したいのは、再度、天狗平で立山高原バスに乗車の際には「天狗平山荘」で予約が必要(「天狗平山荘」ではラーメン、スパイシーカレーなどで昼食も可能)な点です。
天狗平には全室個室対応の「天狗平山荘」のほか公立学校共済(公共の宿)の「立山高原ホテル」(大浴場から剣岳眺望)があり、ともにトレッキングの基地としても人気の宿となっています(シーズン中の予約はお早めに)。

ちなみに天狗平の南側、立山カルデラの縁にはカルデラ外輪山の天狗山(2521m)がそびえています(登山道はなく、積雪期に山頂まで歩く人がいます)。

名称 天狗平/てんぐだいら
所在地 富山県中新川郡立山町天狗平
関連HP 立山黒部アルペンルート公式ホームページ
電車・バスで 富山地方鉄道立山駅、または、関電トンネル電気バス扇沢駅から立山黒部アルペンルート利用
ドライブで 北陸自動車道立山ICから約25kmで立山駅駐車場。長野自動車道安曇野ICから約40kmで扇沢駐車場
駐車場 立山駅駐車場(900台/無料、混雑時は臨時駐車場を600台/無料を開設) 扇沢駐車場(350台/有料、230台/無料、混雑時は臨時駐車場を600台〜800台/有料を開設)
問い合わせ 立山黒部アルペンルート オフィシャルガイド TEL:076-432-2819
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
ソーメン滝

ソーメン滝

富山県立山町、日本一の落差を誇る称名滝(落差350m)のさらに上流部、称名川にかかる滝がソーメン滝。落差は130mほどある巨瀑で、美女平で乗車する立山高原バスで、左手の席を確保すれば、天狗平の直前(天狗平山荘の天狗平バス停の550m手前)に

立山黒部アルペンルート

立山黒部アルペンルート

立山ケーブルカー、立山高原バス、立山トンネルトロリーバス、立山ロープウェイ、黒部ケーブルカー、関電トンネル電気バスを乗り継ぎ、北アルプス立山連峰、後立山連峰を横断する立山区炉ばアルペンルート。図解で、旅するポイントを解説します。立山駅(富山

 

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