夷王山
北海道・上ノ国町(かみのくにちょう)の背後にそびえる山が標高159.2mの夷王山。中世の北海道は夷島(えぞがしま)と呼ばれていましたが、夷の王の山が夷王山で、山頂の直下には松前城が築かれる以前の山城、勝山館(かつやまだて…
北海道・上ノ国町(かみのくにちょう)の背後にそびえる山が標高159.2mの夷王山。中世の北海道は夷島(えぞがしま)と呼ばれていましたが、夷の王の山が夷王山で、山頂の直下には松前城が築かれる以前の山城、勝山館(かつやまだて…
最北の城下町・松前には、残念ながら城下町らしい町並みが残されていません。往時の雰囲気を残すのは松前城の北側(山側)に位置する寺町。松前城が福山城といわれる館(やかた)時代から、館を守る防備としての役割を担った寺院群です。…
「北の小京都」といわれる松前の寺町に建つ曹洞宗の寺で、1625(寛永2)年の創建。京から輿入れした2代藩主・松前公広(まつまえきんひろ=城下町を整備)の正室・桂姫(大納言大炊御門資賢の娘)が、亡くなった長男の冥福を祈って…
光善寺は、1575(天正3)年建立の浄土宗の寺(百万遍忍教寺の末寺)で松前城北の寺町にあります。創建当初は高山寺と名乗っていましたが、1621(元和7)年、時の後水尾天皇から高徳山光善寺の号を賜わり改称しています。藩政時…
白浜城は房総半島最南端、野島埼灯台の北1kmほどの丘陵に位置する中世の山城。戦国時代に安房(あわ)を領有した里見氏の祖・里見義実(さとみよしざね)が安房に進出し、最初の拠点としたのが白浜城です。御賓頭廬(おびんづる)尊者…
松前にある武田信広(武田信廣)を祭神とする神社。松前家は寺町の一角に松世祠を設けていましたが、明治12年、地元から武田信広を祭神とする神社の創建の願いが開拓使に出され、旧松前城北の丸を境内地として社殿を建立。つまり松前藩…
幕末の1854(安政元)年に完成した松前城の天守。日本で最後の和式天守の築城で、明治維新でも破却されずに残されましたが、昭和24年に城内にあった役場当直室からの失火で焼失。現在の天守は昭和36年の再建で、松前城資料館(有…
館山市神戸(かんべ)地区に鎮座する古社。古代に忌部氏(いんべうじ、斎部氏)の創建と伝わる安房国(あわのくに)開闢(かいびゃく)の歴史を秘める神社です。安房神社祭神の天太玉命(あめのふとだまのみこと=阿波から移住し安房を開…
古代に阿波国(あわのくに=現在の徳島県)から渡ってきた忌部氏(いんべうじ)が創建と伝わる古社で、安房国の一之宮。主祭神は忌部氏の祖神、天太玉命 (あめのふとだまのみこと)。創建時は布良浜(現在の布良崎神社)に鎮座していま…
天富命(あめのとみのみこと)が阿波(あわ=現在の徳島県)の忌部一族(いんべいちぞく=古代朝廷における祭祀を担った氏族)を率いて南房総に上陸、安房(あわ)を開いたという伝説がありますが、天富命が上陸したと伝わる地が、館山市…
房総半島最西端の洲崎にある大正8年初点灯の灯台。対岸の三浦半島にある剱埼灯台(つるぎざきとうだい)とともに東京湾を出入りする船を守っています。見学できる参観灯台ではありませんが晴れた日には、三浦半島、富士山、伊豆大島を眺…
館山市街の南に位置する標高65mほどの丘陵は、1580(天正8)年、里見義頼(さとみよしより)が築いた館山城跡。城跡一帯は「日本の歴史公園100選」にも選定される城山公園として整備され、城山山頂には、模擬天守が建てられて…
718(養老2)年5月2日、能登国(のとのくに)と同時に設置されたのが安房国(あわのくに)。元八幡神社は安房国の総社として国司が赴任した国庁近くに創建された古社です。鎌倉時代に総社としての機能が衰微し、源氏の影響で武神で…
安房の国の神々を集めて祀った総社。平安時代の初め、安房国総社として国府のあった国府村(現・南房総市府中)に創建され、鎌倉時代に源氏の氏神である八幡宮に変わり現社地に遷座しています。源頼朝が安房国で再起の際には、この社に武…
南房総・館山市の知る人ぞ知るご利益スポットが、常楽山萬徳寺。境内に安置された全長16m、重さ30tの巨大な釈迦涅槃仏(しゃかねはんぶつ)は、大願成就、また足腰の弱い人にご利益があるといわれています。仏教の修業を重ねた尼僧…
館山湾を見下ろす、堂山(107.5m)中腹の崖に建つ大福寺は、真言宗智山派の古刹。717(養老1)年に行基が東国行脚の折、地元漁民の海上安全と豊漁を祈願して、岩肌の自然石に十一観世音菩薩を彫刻し開山と伝えられます。県内最…
房総半島最南端、太平洋に突き出ている南房総市白浜町の台地に建つ灯台。灯火部分に上ることの可能な参観灯台で、狭く急な階段を上れば太平洋と、南房総国定公園に指定された南房総の岩礁地帯を一望に。観音埼灯台についで古い灯台で「日…
白山信仰は、717(養老元)年、泰澄(たいちょう)が加賀白山に登拝することに始まるので、奈良時代の陸奥国分寺創建以前にこの地に修験者の建てた白山信仰の寺があったのかもしれないと推測される古社。陸奥国分寺の境内にあるのがそ…