法隆寺 三経院・西室
法隆寺の西院伽藍の西側に建ち、東側の聖霊院・東室とともに古代に全寮制の学問寺だった頃の名残の僧坊で、多くの律僧たちがここで生活し起居していました。現存する建物は、鎌倉時代の1231(寛喜3)年の建物で国宝。聖徳太子が著し…
法隆寺の西院伽藍の西側に建ち、東側の聖霊院・東室とともに古代に全寮制の学問寺だった頃の名残の僧坊で、多くの律僧たちがここで生活し起居していました。現存する建物は、鎌倉時代の1231(寛喜3)年の建物で国宝。聖徳太子が著し…
法隆寺の西院伽藍、金堂、五重塔をぐるりと囲む大回廊の東西には、僧侶の住居であった南北に細長い僧房(東室、西室)がありますが、聖徳太子像(平安時代のもので国宝)を安置するために東室の南端部分を改造したものが聖霊院(しょうり…
法隆寺の東院伽藍にある講堂が伝法堂。建物は、739(天平11)年の建立で、聖武天皇の橘夫人の邸から移築したもので国宝。現存する奈良時代の貴族住宅で唯一の遺構です。平面が7間×4間、瓦葺きの建物ですが、創建当時は、5間×4…
法隆寺の鐘楼は、西院伽藍、東院伽藍それぞれにあり、ともに国宝。回廊で囲まれた中に八角円堂の夢殿が建ち、回廊南面には礼堂、北面には絵殿・舎利殿、伝法堂が建っていますが、絵殿・舎利殿、伝法堂の西に建つのが鐘楼です。『法隆寺別…
国宝や重要文化財だけで190を数える法隆寺。さすがに世界遺産という感じですが、見落としてならないのは築垣(ついがき)。南大門から西院伽藍の中門に延びる参道の脇にある築垣も国の重要文化財に指定されています。
法隆寺の奈良時代の仏教建築の特色を示す双蔵(ならびくら)のひとつ、高床の倉が綱封蔵(こうふうぞう)で国宝。創建時には33ヶ所ありましたが現存するのは日本最古の食堂(じきどう)の南側、鏡池近くにあるひとつだけ。寺宝を保管す…
643(皇極天皇2)年、蘇我入鹿(そがのいるか)に焼かれた聖徳太子の宮殿、斑鳩宮(いかるがのみや)跡に建てられた法隆寺東院伽藍に建つ夢殿。その夢殿を囲む回廊の南に位置する堂が礼堂(らいどう)です。その名の通り夢殿を礼拝す…
法隆寺でもっとも巨大な建築物である西院伽藍・大講堂の前方東脇に、経蔵と相対して建つのが鐘楼。奈良時代創建の鐘楼は925(延長3)年に落雷により講堂とともに焼失。現存する鐘楼は10世紀末頃に再建されたもので国宝。再建時に、…
夢殿のある法隆寺の東院伽藍にある建物で、絵殿には江戸時代に描かれた聖徳太子の事績を描いた障子絵が収められ、舎利殿には聖徳太子が2歳の春に東に向って合掌した際、手の中から現れたという舎利(釈迦の遺骨)を安置しています。建物…
601年に造営された聖徳太子の宮殿、斑鳩宮(いかるがのみや)跡に739(天平11)年、法隆寺東院の復興に尽力した行信(ぎょうしん)が創建した上宮王院(じょうぐうおういん=夢殿・伝法堂・絵殿・舎利殿からなる社殿)の聖堂が夢…
法隆寺の金堂、五重塔などがある西院伽藍から、夢殿のある東院伽藍への途中にある奈良時代建立の八脚門が東大門(とうだいもん)で国宝。西院伽藍、東院伽藍の間にあるもんということで「中ノ門」とも呼ばれています。現存する日本最古の…
法隆寺の大宝蔵院は平成10年に落成した数ある寺宝を収蔵する宝物館で百済観音堂および東宝殿、西宝殿からなる現代版の双蔵(ならびくら)。西院伽藍の北東に建ち、国宝や重要文化財に指定される宝物を収蔵、見学することができます。
世界遺産「法隆寺地域の仏教建築物」に登録される法隆寺の中で、飛鳥建築の粋を集めた建造物群が西院伽藍。西院の入口である中門とともに西院伽藍全体が国宝に指定されています。金堂と塔が横に並び、奥に講堂がある伽藍配置の形式を法隆…
法隆寺のなかで最大の建造物が西院伽藍にある大講堂。僧侶が学問を研鑽したり、法要を執り行なうための施設で、創建時のものは鐘楼とともに925(延長3)年の落雷で焼失。現存する建物は990(正暦元)年に再建されたもので国宝。元…
法隆寺の本尊を安置する堂が西院伽藍の金堂。本尊である金銅釈迦三尊像は、623(推古天皇31)年、聖徳太子の冥福を祈って、渡来系の仏師・鞍作止利(くらつくりのとり)に造らせたもの。中国北魏様式の影響を伝えるもので国宝。外観…
基壇からの高さ31.5mで、現存する日本最古の国宝五重塔が法隆寺西院伽藍の五重塔。五重塔の原形はインドのストゥーパーといわれ、本来は釈迦の遺骨を奉安するためのもの。中国で楼閣スタイルとなって仏教建築として日本に伝えられま…
世界遺産の法隆寺には南大門、西大門、そして夢殿のある東院の入口にある東大門と3つの門がありますが、正門にあたるのが南大門。創建時の建物は、1435(永享7)年に焼失し、現存する建物は1438(永享10)年の再建で、単層入…
法起寺(ほうきじ)は、別名、岡本尼寺、岡本寺、池後寺、池後尼寺とも呼ばれる寺で、聖徳宗の総本山。聖徳太子が法華経を講じたという岡本宮(おかもとのみや)を、その子・山背大兄王(やましろのおおえのおう)が638(舒明10)年…