主計町茶屋街
金沢の庶民が通った花街(はなまち)が浅野川沿いにある主計町茶屋街(かずえまちちゃやがい)。戦前まで鼻の下を伸ばした男たちは、中の橋をいそいそと渡り、人目に付かないように「暗がり坂」の石段を歩いて、主計町に通ったのだとか。…
金沢の庶民が通った花街(はなまち)が浅野川沿いにある主計町茶屋街(かずえまちちゃやがい)。戦前まで鼻の下を伸ばした男たちは、中の橋をいそいそと渡り、人目に付かないように「暗がり坂」の石段を歩いて、主計町に通ったのだとか。…
金沢市街を流れる浅野川に架かる初代の橋は、犀川(さいがわ)と同様に1594年(文禄3)年、加賀藩・初代藩主、前田利家が北国街道に架橋したもの。現存するレトロな橋は、国道359号の橋ですが大正11年に造られたコンクリート製…
大正13年6月8日竣工の旧石川県庁舎を再生した記念館が石川県政記念しいのき迎賓館。設計は辰野金吾らの薫陶を受け、国会議事堂なども手掛けた矢橋賢吉(やばしけんきち)で、石川県内初の鉄筋コンクリート造り。平成15年1月6日の…
江戸時代末期に北前船を駆使し、「海の豪商」「海の百万石」と称された銭屋五兵衛を紹介するのが石川県銭屋五兵衛記念館。近世を代表する海運業者となった銭屋五兵衛は、晩年、河北潟干拓事業に着手しますが、死魚中毒事故にかこつけた反…
日清戦争後に大日本帝国陸軍が、国土防衛強化のため全国に増強した6師団のひとつが金沢に司令部が置かれた第九師団。瀟洒な洋館は、明治31年に金沢城二の丸跡に、旧陸軍第九師団司令部庁舎として建築された木造2階建ての洋館。昭和4…
石川県庁舎石引分室は、国の登録有形文化財に指定された2棟の洋館からなっています。左手の建物が明治31年築の旧陸軍偕行社(旧陸軍の将校クラブ)。異なる勾配の屋根とバロック風の外観が、印象的な洋館で、設計したのは陸軍経理部。…
石川県の歴史と文化を紹介するミュージアムが石川県立歴史博物館。3棟の赤レンガ造りの建物は旧陸軍の兵器庫だったもので第1棟は大正3年6月、第2棟は大正2年8月、第3棟は明治42年8月に竣工。いずれも国の重要文化財。長さ90…
長町武家屋敷跡にある加賀藩士禄高550石の中級武士高田家の屋敷跡。旧加賀藩士高田家跡には、藩政時代の長屋門、土塀などを修復再現し、一般公開。敷地内には大野庄用水を取り入れた池泉回遊式の庭園を配し、江戸時代の風情を現代に伝…
国許と江戸藩邸のあいだで文書を運んだ飛脚足軽の組屋敷地に残っていた2軒の足軽長屋を長町武家屋敷跡に移築したのが金沢市足軽資料館。平成2年に移築された清水家と、平成6年に移築された高西家で、ともに移築前までは住居として使用…
金沢城の石川門は高麗門の一の門、櫓門の二の門、続櫓と2層2階建ての石川櫓で構成され、その全体が石川門。現存する門は、1759(宝暦9)年の大火によって全焼した後、1788(天明8)年、10代藩主・前田治脩(まえだはるなが…
加賀百万石のシンボル、金沢城は、1583(天正11)年に前田利家により本格的な築城が開始。三十間長屋は、現存する数少ない遺構で国の重要文化財。石川門とともに現存する藩政時代の数少ない建築物のひとつとなっています。三十間長…
福浦港(石川県志賀町)の入口に位置する日和山(ひよりやま)の断崖の上で日野長兵衛が1608(慶長13)年に篝火を焚き、船の出入りの安全を図ったのが日本の灯台の始まり。明治43年に灯台が旧福浦村の運営になるまで約300年に…
足軽長屋は、その名の通り藩政時代の新発田藩(しばたはん)足軽の住居で、茅葺き平屋建ての八軒長屋。新発田藩の普請奉行が建てた棟札から1842(天保13)年築ということが判明しており、藩政時代には北長屋と呼ばれていました。幕…
北方文化博物館・新潟分館は、新潟の旧市街にあり、建物は明治28年に建てられたもの。当初の所有者は日本海の油田掘削で富を得た長岡の清水常作(しみずつねさく)。やがて明治末期には、かつて「越後の豪農」と称された、伊藤家6代目…
戦国時代には、信濃川河口右岸の蒲原津、阿賀野川河口(現・通船川河口)右岸の沼垂湊(ぬったりみなと)、信濃川河口左岸の新潟津が「三か津」と総称されていましたが、江戸時代には新潟津が北前船の寄港地として、さらに長岡藩の外港と…
明治時代の大商家、斎藤家の邸宅の一部(明治40年代の建築物と推定)を、東堀通7番町から白山公園内に移築復元したのが燕喜館。奥座敷、前座敷、居室、茶室は、茶道や俳句などの伝統的文化活動に有料で利用できるほか、利用されていな…
霊山・弥彦山の麓に建ち、農業・漁業の神さま天香語山命(あめのかごやまのみこと)を祀るのが弥彦神社(正しくは彌彦神社)で越後国一之宮。天香語山命は、神武天皇の越国(こしのくに=越後・越中・能登・加賀・越前の5国)開拓経営の…
1858(安政5)年の修好通商条約締結で開港場の一つに選ばれた新潟は明治元年に開港。関税業務を行なう施設として明治2年に新潟運上所(旧新潟税関庁舎)が設置されました。開港5港(箱館、新潟、神奈川、兵庫、長崎)当時の税関と…