鉄砲山古墳

行田市にある埼玉古墳群(さきたまこふんぐん)の一基で、全長109mの前方後円墳が鉄砲山古墳。埼玉古墳群のなかでは二子山古墳(135m)、稲荷山古墳(推定120m)に次いで3番目の大きさを誇る前方後円墳。墳丘周囲の調査の際に円筒埴輪、朝顔形埴輪、土師器、須恵器などが出土し、6世紀後半に造られたと推定されています。

幕末に忍藩の砲術演習所があったことが名の由来に

「鉄砲山」という名前は、北側のくびれ部分に江幕末に角場(かくば)と呼ばれる忍藩の砲術演習所があったことに由来。
一帯から様々な銃砲から発射された銃砲弾が多数出土しています。
1842(天保13)年、忍藩主・松平忠國は、江戸湾房総側の防備を命ぜられ、富津と竹ヶ岡に陣屋を築き、900名の将兵を配備しています。
こうした緊迫する国際情勢を背景に、古墳の一角に砲術演習所を設けたのです。

ただし地元では、現在、鉄砲山ではなく、「御風呂山」と通称しています。

古墳の西側の一部で三重目の濠(ほり)が確認されており、全国的に見ても二重の濠を有する古墳はありますが、三重の濠は稀少。
三重の濠が全周していたかどうかは定かでありませんが、御塚古墳(福岡県久留米市)、月岡古墳(福岡県うきは市)のほか、大堤権現塚古墳(千葉県山武市)くらいなのです。

さらに同じ埼玉古墳群の稲荷山古墳、二子山古墳、将軍山古墳と同様に造出し状の施設が設けられています。

後円部に南に開口する横穴式石室があることは判明していますが、発掘調査は行なわれていません。

鉄砲山古墳 DATA

名称 鉄砲山古墳/てっぽうやまこふん
Teppōyama Burial Mound
所在地 埼玉県行田市埼玉
関連HP 行田市ホームページ
埼玉県立さきたま史跡の博物館
電車・バスで JR吹上駅から朝日バス佐間経由行田車庫行きで15分、産業道路下車、徒歩15分。JR北鴻巣駅からさきたま緑道を徒歩1時間
ドライブで 東北自動車道羽生ICから約14km
駐車場 295台(さきたま古墳公園駐車場)/無料
問い合わせ 行田市観光協会TEL:048-556-1111/FAX:048-553-5063
埼玉県立さきたま史跡の博物館TEL:048-559-1111
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

 

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