千葉県夷隅郡御宿町、御宿の海岸(中央海水浴場)に建つ、アラビア調建築の建物が月の沙漠記念館。『月の沙漠』は、講談社(大日本雄辯會)発行の雑誌『少女倶楽部』(大正12年3月号)に発表した、抒情詩と抒情画からなる加藤まさをの作品。作曲家の佐々木すぐるによって曲を付けられ、童謡として有名になったもの。
『月の沙漠』と加藤まさを関連の資料を展示
月の沙漠記念館の館内では『月の沙漠』と加藤まさをに関する資料を展示紹介。
月の沙漠をイメージして描かれた絵画、歌が生まれた時代を紹介する大正ロマンコーナー、御宿にゆかりのある文人や画家たちの作品が数多く展示されています。
月の沙漠記念館の前には、御宿町のシンボルとなっている月の沙漠記念像があり、記念撮影に絶好。
加藤まさをは明治30年、静岡県志太郡西益津村田中(現・藤枝市大手)生まれ。
立教大学在学中の大正8年、『アンデルセン童話』、『花の精』などの絵葉書が東京神田の上方屋平和堂から刊行され注目されるようになり、少女雑誌などを中心に詩と画を紹介しています。
御宿へは学生時代に結核療養のため御宿に何度も訪れ、没したのも御宿。
当時、町には乗合馬車が走り、海岸線の砂丘にはラクダではなく牛がいました。
ちなみに「砂漠」ではなく「沙漠」なのは、海岸を意識してのこと。
佐々木すぐるが曲を付けて童謡としての『月の沙漠』が誕生しています。
月の沙漠記念館 | |
名称 | 月の沙漠記念館/つきのさばくきねんかん |
所在地 | 千葉県夷隅郡御宿町須賀 |
関連HP | 御宿町公式ホームページ |
電車・バスで | JR御宿駅から徒歩7分 |
ドライブで | 圏央道市原鶴舞ICから約31km。東京湾フェリー金谷港から約60km |
駐車場 | 中央海岸駐車場(90台/無料、土・日曜、祝日と7・8月は有料) |
問い合わせ | 御宿町観光協会 TEL:0470-68-2414 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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