本宮神社

本宮神社

栃木県日光市、日光山内の入口、神橋・日光橋近くの高台に建つのが本宮神社。日光二荒山神社の別宮ですが、神護景雲元年(767年)、前年に紫雲龍寺(四本龍寺)の堂を建立した勝道上人(しょうどうしょうにん)が創建という日光開山の歴史を秘めた古社。世界文化遺産「日光の社寺」の構成資産のひとつになっています。

日光二荒山神社の本宮

日光開山の勝道上人は、神護景雲元年(767年)に激流の大谷川をなんとか渡り、庵を築きます。
この庵が紫雲龍寺(四本龍寺)のルーツで、庵を拠点に二荒山(ふたらさん=男体山)の登拝を目指します。
翌年、大谷川の北岸に二荒山大神を祀りますが、これが現在の本宮神社です(この年、勝道上人は第1回目の男体山登山を試みますが失敗しています)。
天応元年(781年)にも登山に失敗、ようやく延暦元年(782年)、三度目の挑戦で初登攀を果たします(山頂に奥宮創建)。
つまり、本宮神社は、勝道上人が男体山登頂を成し遂げたゆかりの場所というわけなのです。
境内には勝道上人が笈を掛けたと伝えられる笈掛石があります(笈に老いをかけて「若返りの石」という信仰も)。

大同3年(808年)、下野国司・橘利遠(たちばなとしどう)が朝廷の命により本宮神社の社殿を建立し、さらに山菅の蛇橋(やますげのじゃばし=現在の神橋)を架けて往来の便に供しています。
弘仁7年(816年)、勝道上人は日光三社大権現(本社・滝尾・本宮神社)を勧請しています。
天長4年(827年)と嘉祥3年(850年)に遷座し、中世から近世にかけて度々の火災や合戦で焼失していますが、そのたびに再建され、現存する本殿などの社殿は貞享2年(1685年)の再建。
三間社流造りの本宮神社本殿、唐門・透塀は国の重要文化財に指定。

神仏習合時代には本宮権現(権現=仏や菩薩が仮に姿を変えて日本の神として現れるという神仏習合の思想、本地垂迹説)として本社(新宮)・滝尾神社とともに日光山の守護神、日光三社大権現(総称して二荒山大神)のにとつに数えられていました。
日光三所権現としての御利益(ごりやく)は、農業・漁業の守護。
本宮権現は、太郎権現ともいわれ、応用の天は毘沙門天(びしゃもんてん)で、本地仏は馬頭観音(ばとうみょうおう)、垂迹(神社の祭神)は味耜高彦根命(あじすきたかひこねのみこと)。
本殿の背面には扉がありますが、往時にはこの扉を開き太郎山(毘沙門天)に見立てた外山を奉拝した霊峯崇拝の名残りとなっています。

4月17日、日光二荒山神社の『弥生祭』の際には、本社(新宮)、滝尾神社、本宮神社の三社の神輿がここに渡御します(三神輿渡御行列)。

三山 三仏 三所 三神 三社
女峰山 阿弥陀如来 女体権現 田心姫命 滝尾権現
男体山 千手観音 男体権現 大巳貴命 新宮権現
太郎山 馬頭観音 太郎大明神 味耜高彦根命 本宮権現
本宮神社
名称 本宮神社/ほんぐうじんじゃ
所在地 栃木県日光市山内2300
関連HP 日光二荒山神社公式ホームページ
電車・バスで JR日光駅・東武日光駅から東武バス世界遺産めぐりで、神橋もしくは西参道下車、徒歩5~10分
ドライブで 日光宇都宮道路日光ICから約3.7km
駐車場 100台/有料
問い合わせ 日光二荒山神社 TEL:0288-54-0535
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
四本龍寺

四本龍寺

栃木県日光市の日光山内にある二荒山(日光山)発祥となる寺が四本龍寺(しほんりゅうじ)。天平神護2年(766年)、日光開山の祖である勝道上人(しょうどうしょうにん)が大谷川の激流を渡り開山した、輪王寺の前身となる寺(創建時は紫雲龍寺/現在は輪

滝尾神社

滝尾神社

日光史跡探勝路(滝尾神社コース)の終点、白糸の滝脇に鎮座するのが滝尾神社(たきのおじんじゃ)。二荒山神社の別宮で、二荒山神社の主祭神、大己貴命(おおなむちのみこと)の妃神(きさきがみ)で女峰山の女神・田心姫命(たごりひめのみこと)が祀られて

日光二荒山神社

日光二荒山神社

延暦9年(790年)、日光開山の勝道上人(しょうどうしょうにん)が男体山(なんたいざん)に登拝し、本宮(現・本宮神社)を建立したのが始まりという古社、日光二荒山神社(にっこうふたらさんじんじゃ)。日光東照社(現・日光東照宮)造営までは日光山

日光史跡探勝路(滝尾神社コース)

日光史跡探勝路(滝尾神社コース)

神橋を起点に日光の歴史と自然が一緒に楽しめるよう設定されたモデルコースが日光史跡探勝路(滝尾神社コース)。神橋~滝尾神社のコースは東照宮の裏山を一周するもので、行程は約3km、ゆっくり歩いて3時間程度で踏破できます。今は静寂に包まれています

 

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