千葉県勝浦市浜勝浦ある古社、遠見岬神社(とみさきじんじゃ)。社伝によると阿波(現在の徳島県)の開拓を終えた天冨命(あめのとみのみこと)は東国に移って、安房の開拓を行なった後、遠見岬(八幡岬突端富貴島)に暮らして、住民に先端技術を伝授したとされています。
安房を開拓した天冨命を祀る
天冨命に従って安房へと入植した阿波の忌部族、勝占忌部須須立命(かつらいんべすすたつのみこと)が天冨命の居跡・冨貴島に社を建て、開拓の祖神として祀ったのが始まり。
つまりは、黒潮にのって開拓神がやってきたという壮大なる伝説を今に伝える社となっています。
勝浦という地名も、この勝占がルーツとも。
江戸時代までは富大明神と称し、慶長6年(1601年)に発生した高潮で社殿は決壊し、御神体は尊磯(たかいそ)に流れ着き、万治2年(1659年)、勝浦城主・植村泰忠が現在地に遷座しています。
旧社地は一部が島となって残るのみですが、阿波(あわ)の忌部氏が移住した本拠地が安房(あわ)という伝説は、遠見岬神社だけでなく、上陸の地といわれる布良崎神社(館山市布良)、安房神社(館山市大神宮)にも伝わっています。
『かつうらビッグひな祭り』は、徳島県勝浦町の『阿波勝浦ビッグひな祭り』を全国勝浦ネットワークと、忌部族との縁で、千葉県勝浦市でも始めたもの。
石段を雛壇に見立てて雛人形が並べられ、テレビなどで放送され、有名です。
授与品は、男性向けの勝男みくじ(かつおみくじ)と、女性向けの金女みくじ(きんめみくじ)があり、ユニーク。
遠見岬神社 | |
名称 | 遠見岬神社/とみさきじんじゃ |
所在地 | 千葉県勝浦市浜勝浦11 |
関連HP | 遠見岬神社公式ホームページ |
電車・バスで | JR勝浦駅から徒歩10分 |
駐車場 | 10台/無料、勝浦ビックひな祭り開催期間は守谷海岸駐車場(有料)を利用、守谷海岸駐車場~会場付近の間を無料シャトルバス運行 |
問い合わせ | 遠見岬神社 TEL:0470-73-0034/FAX:0470-73-2007 |
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